頭痛外来

頭痛外来

頭痛外来とは

慢性的な頭痛はありふれた症状のため、仕事や学業、普段の生活に支障があっても、市販の鎮痛薬で我慢している方が多く、生活の質(Quality of life)や健康的な生活が大きく損なわれることが社会問題になっています。また、鎮痛薬の使い過ぎによる頭痛が問題になる場合も少なくありません。頭痛外来では、頭痛の原因を調べ、診断に応じた適切な治療をおこないます。
 

頭痛の種類

一次性頭痛:頭痛発作を繰り返す慢性頭痛症

  • 片頭痛
  • 緊張型頭痛
  • 群発頭痛

 

二次性頭痛:頭痛の原因となる何らかの疾患がある

命に関わる危険な頭痛は二次性頭痛が多い

  • 脳卒中(クモ膜下出血,脳出血,脳梗塞)
  • 髄膜脳炎
  • 脳腫瘍

 

頭痛の治療

片頭痛の治療は発作時の急性期治療薬(アセトアミノフェン、トリプタン、ジタンなど)と予防療法があります。近年、予防療法として抗CGRP関連抗体薬が承認され、頭痛発作の回数が減る患者さんが多くなってきました。
一方、急に起こった激しい頭痛、これまでに経験がない激しい頭痛、発熱や嘔吐をともなう頭痛、手足の麻痺・しびれや呂律が回らないなどの神経症状をともなう頭痛、意識状態が悪い場合には、頭痛の原因となる何らかの疾患がある可能性が高くなります。クモ膜下出血や髄膜脳炎など命に関わる場合が少なくないため、状態に応じて救急要請するなど、医療機関へ速やかに受診することが重要です。
 

部長からのメッセージ

「頭痛くらいで病院に行っていいのかな?」「頭痛があるけど我慢して仕事(学校)に行っている」「市販の鎮痛薬をたくさん使っても良くならない」など、慢性的な頭痛に悩んでいる方は、是非、当院の頭痛外来にご相談ください。
 

スタッフ紹介

荒木 学

脳神経内科部長、安全・感染管理部長
滋賀医科大学卒
日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本神経学会神経内科専門医・指導医
日本頭痛学会認定頭痛専門医・指導医
日本認知症学会専門医・指導医
日本臨床免疫学会免疫療法認定医
日本神経免疫学会評議員・神経免疫診療認定医
身体障害者福祉法第15条指定医(肢体、平衡、音声・言語、そしゃく)
難病指定医
埼玉医科大学医学部客員教授