ICU・CCU・HCU(重症系病床)
重症患者さんの治療には、医師、看護師、理学療法士、管理栄養士、薬剤師など、多くの職種が高度な専門知識を持ち、さらに良好なコミュニケーションを保ち、お互いに力をあわせることが必要不可欠です。日々、多職種合同でカンファレンスをおこない、細部に渡る診断、治療方針を検討しております。患者さんに安心してご入院いただけるよう、最適な医療のご提供をめざしてまいります。
ICUについて(集中治療室)
ICUはIntensive Care Unitの略で、救急外来を受診した重症患者さん、病棟で急変された患者さんの他、大手術後(脳神経外科、消化器外科など)の厳密な周術期管理を要する患者さんを、年間で1,500名強、受け入れております。診療体制は、全身管理に長けた救急科が統括しつつ、院内の各専門診療科とシームレスに手を取り合いながら診療をおこなっております。また、看護師を主体とし、学会などで提唱されている各種バンドルを積極的に導入。全患者さんに対して、医学的根拠に基づく、均一で安定した医療のご提供をめざしております。さらに日本集中治療医学会のICUデータベース『JIPAD』に加入しており、日本の集中治療医学の発展にも貢献しております。
CCUについて(循環器疾患集中治療室)
心臓・血管疾患センターCCUは6床あります。本来の名称であるCoronary Care Unitとしての『冠動脈疾患(急性心筋梗塞や狭心症)』に対する集中治療のみならず、Cardiac Care Unitとして内科、外科を問わず、循環器科急性疾患および重症疾患の患者さんを受け入れております。循環器科専門医の他、コメディカルスタッフも24時間体制で治療にあたっており、主な対象疾患は『急性心筋梗塞や不安定狭心症など急性冠症候群』、『急性心不全』、『急性大動脈解離』、『重症不整脈』、『急性心筋炎』、『急性肺血栓塞栓症』などです。また冠動脈バイパス術や弁置換術などの術後の患者さんもおります。早期の回復、退院をめざして、併設の循環器一般病棟と常に連携を図っております。