転倒・転落予防対策

転倒・転落予防対策

安全な入院生活のための転倒・転落予防対策

入院中は、からだを動かす機会が少なくなり、体力や運動機能が低下します。ご自身で思っているより、病状や治療・検査により体力が消耗しています。また、ご自宅とは異なる環境から転倒・転落(転んだり・ベッドから落ちるなど)を起こしやすく、骨折や頭部外傷などの大きな事故になることもあります。
当院では、看護師が入院時に、全患者さんに対して転倒・転落に関する評価を実施します。評価結果から転倒の危険があると判定された方は、別紙にて転倒・転落防止対策を説明し同意書をいただいております。また、入院時に転倒の危険が少ない方においても予期せぬ転倒の可能性があることをご理解いただき、ご協力をお願いいたします。
 

転倒・転落予防のためのお願い

1. 服装と靴

靴は、自分の足のサイズに合った、かかとのあるものを選びましょう

  1. 服は、サイズの合った動きやすいものを選びましょう。
  2. 靴は、自分の足のサイズに合った、かかとのあるものを選びましょう。かかとがないスリッパやサンダルは、思わぬところで脱げたりつまずいたりします。滑らない、突っかからない靴を履きましょう。
  3. 歩行はゆっくりと。また急な方向転換は、バランスを崩し危険です。

 

2. 睡眠剤、鎮痛剤、血圧に変化が起こる薬

薬の種類によっては、足元に力が入らなくなったり、血圧が下がってふらつく場合があります薬の種類によっては、足元に力が入らなくなったり、血圧が下がってふらつく場合があります。薬について不明な点は、医師、薬剤師、看護師におたずねください。薬のことを理解して服用しましょう。
 

3. 補助具

補助具ベッドの高さ調整、車椅子、歩行器、杖などの補助具は、正しく使用しないと、転倒の原因となります。使用方法や注意点などは、看護師までおたずねください。
 

4. 点滴スタンド、床頭台、オーバーテーブルなど

点滴スタンド、床頭台、オーバーテーブルなど、下にキャスターのついたものは、非常に不安定です下にキャスターのついたものは、非常に不安定です。体重をかけたり、杖のかわりには使用しないでください。また点滴スタンドは背が高く、通路の段差などで倒れたり、カーテンに引っかかる場合があります。点滴をしながら歩行する時は、充分にご注意ください。
 

転倒、転落の危険性がある場合

転倒や転落の危険性が高いと判断される場合には、患者さんのために離床センサー(患者さんが起き上がったり、立ち上がると反応するもの)などを使わせていただく場合があります。患者さんの安全のため、ご理解とご協力をお願いいたします。