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GREETING 河北健診クリニック 院長挨拶
河北健診クリニック院長の金澤です。新型コロナ感染症がまん延する中ではありますが、皆さまお変わりなくお過ごしのこととお慶び申し上げます。一方私たちは、受診者の皆さんの健康状態を評価し、さらに健康を維持していくためにお役に立てるよう努めています。ここでは河北健診クリニックにおける私たちの活動方針をお伝えしたいと思います。
1.新型コロナ感染対策
コロナ時代の健診を安全におこなうため、マスクの着用やアクリル板の使用に加えて、3密を回避し、換気をおこない、手指消毒や環境整備をおこなっています。さらにコロナの疑いのある受診者および医療者を排除してコロナフリーの院内環境を維持しています。すでに大半のスタッフのワクチン接種は終了し、クリニック内でのクラスター発生防止については一歩前進したと考えています。
2.すべての受診者の利益となる健診
河北健診クリニックでは会社や自治体のおこなう法定健診と人間ドックとをおこなっています。受診者の健康を維持していくことが皆さんの利益であり、私たちの活動目的であり、それが最高のサービスと考えています。コロナの流行下では感染への危惧から健診機会が減少することが報告されています。肺がん学会からは2020年全国で6.6%もの肺がんの治療機会が失われたと報告されています。安全な環境を準備し、価値ある健診を提供しますので、ぜひご受診ください。
3.多様な受診者に個別化した健診
従来の健診は多様な受診者に対し一律のメニューで提供されてきました。河北健診クリニックでは多様な受診者に個別化した健診を考えています。がん検診ではそれぞれの受診者のリスクに応じた検診をお勧めしています。受診者には「がんの検診ガイド」という冊子をお渡しし、あなたにとって最適の健診を受けていただけるようにしています。また生活習慣病については、ドック受診当日に結果を説明しながら食事・運動・喫煙・飲酒などについて健康相談を実施して、個人ごとの対応を実現していただきます。今年度は特にメタボリック症候群の予防を重点対策に掲げています。
4.異常が出たら適切に紹介し、経過を観察します
要精密検査の結果が出たときは、すべて紹介状を発行し、医療機関への受診を促します。特に河北総合病院と河北ファミリ-クリニックとは良好な連携が取れております。また受診の有無、精査の結果、診断確定までを追跡し、その結果をフィードバックして常に検診の質を高めるための資料としています。
5.エビデンスに基づいた健診を展開
健診データを統計処理し、いわゆるプロセス指標を把握し、さらに診断確定までを追跡して健診の客観的評価をおこなっています。これを全国の指標値や他施設の成績と比較することで、健診のエビデンスを積みあげていきます。
このようにして受診されるすべての方に質の高い健診を提供することをめざして活動しております。
さて最後になりますが、河北健診クリニックで2018年6月に起きた「肺がん見落とし事故」について、私たちは今も決して忘れることなく、日々の診療の戒めとしています。そもそも私は呼吸器内科専門医ですが、このような事故が二度と起きない体制を作って欲しいとの要請を受けて2019年4月に着任しました。以来、胸部エックス線読影に関しては、専門医を含めた2名で読影し、さらに異常所見が疑われた場合には専門医を含む複数の医師によるカンファレンスで判定をおこない、さらに放射線被ばくの少ない低線量胸部CT検診を積極的に推奨し、受診しやすい体制を作って肺がん検診を進めています。更に肺がん以外のがん検診についてもプロセス指標を評価して、エビデンスに基づいた管理をするとともに、リスクに応じた検診をおこなうようお勧めしています。肺がんや膵臓がんなどでは、毎年検診を受けていても検診の間に発生したがんで救命できないこともありますし、そもそも検診時にすべてのがんを見落とさないことは困難です。ただ私たちはそのような事例を1つでも減らせるように日々精進をしていく決意でいることをお伝えしたいと思います。