眼科

眼科

※外来診療につきましては、河北サテライト クリニックの眼科をご確認ください。

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眼科について

主な診療内容

当科では、常勤医師4名、視能訓練士4名にて診療をおこなっております。適切な診断、治療を迅速におこなうよう努めています。患者さんにご病状を理解していただくことは良い治療につながります。当院では、最良の治療を提供できるよう患者さんに受けられる検査、その結果とご病状、治療内容について詳しくご説明するよう心がけております。

現在、受けられている治療や今後のご病状に不安がある患者さんもお気軽にご相談ください。
 

取り扱う主な疾患

白内障

白内障手術待機期間 12週(3ヶ月)

白内障は通常、加齢により生じる水晶体の混濁ですが、アトピー性皮膚炎や糖尿病などの疾患によって若年でも白内障になることがあります。
目の中のレンズが混濁するので、全体的にぼやけ見づらくなります。初期には、視力低下をあまりはっきり感じません。日差しが強い屋外にいると見づらいとか、夜間、車のライトがまぶしいなどの症状から始まることがあります。

白内障手術では、濁ってしまった水晶体を取り除き、代わりに眼内レンズを挿入します。顕微鏡を使用し、3mm以下の小さな切開で手術をおこないます。当院では担当医が患者さんお一人お一人に詳しく手術について説明し、より深くご理解いただけるよう努めております。円柱度数入り眼内レンズ、EDOF(Expanded Depth of Field)眼内レンズも取り扱っています。片眼1泊入院手術、もしくは日帰り手術を選択していただけるようにしています。

認知症などにより局所麻酔下手術が困難な方には、全身麻酔下手術をおこなっております。
 

眼内レンズ脱臼、落下

白内障手術をして眼内レンズを入れた後に、外傷、あるいは眼の組織の脆弱さ(水晶体偽落屑症候群など)などの理由により眼内レンズの位置がずれたり、眼底に落下してしまうことがあります。手術をして眼内レンズを正しい位置に戻します。
 

緑内障

日本人の40歳以上の20人に1人が緑内障であるとされています。緑内障は視神経が障害され物の見える範囲(視野)が狭くなる病気です。早期には視野障害が軽度で自覚症状が全くありませんが、自覚症状が出てからですと視野障害がかなり進行している場合が多いので、早期発見には健診が重要です。

健診の眼底検査で、視神経乳頭の陥凹が大きくなっていると緑内障が疑われ、視野検査をおこない視野障害の有無を調べます。軽度の場合は点眼にて治療いたしますが、眼圧が良好に下がらない、視野障害の進行が早い場合は眼圧を下げる手術を選択します。

線維柱帯切開術、線維柱帯切除術、iStent、隅角癒着解離術、急性緑内障発作に対する水晶体再建術/虹彩切除術、アルゴンレーザー線維柱帯形成術、マイクロパルス毛様体光凝固術などをおこなっております。患者さんお一人おひとりの視機能・年齢・職業・生活状況など実情に合わせ、最適な治療方法のご提案を心がけています。
 

網膜剥離

網膜の下に水がたまり、視力が低下する病気です。網膜の隅の方に開いた穴(裂孔、円孔)が原因となることが多く、この場合は手術が必要となります。網膜剥離が進行し眼の中心部(黄斑)におよぶと著しく視力が低下するため、診断後出来るだけ早期に手術加療をおこないます。手術後は原則的には入院、安静が必要です。病状によっては、眼の中に空気もしくは医療用の気体を充填し、数日間うつ伏せや横向きの姿勢を維持していただく必要があります。ご自宅でも体位保持や安静が維持できそうな場合には、術後数日での退院、通院加療をご案内しております。
また、穴は開いていないけれども網膜が剥離する病気(滲出性網膜剥離)に対する検査、投薬加療や、黄斑円孔(網膜の中心部に穴が開き、視力が低下する病気)黄斑前膜(網膜の表面に薄い膜が張り、歪み感や視力低下をきたす病気)の手術加療もおこなっております。
 

糖尿病網膜症

糖尿病網膜症の初期には視力低下などの症状がなく、自覚症状が出てから受診されるとかなり進行していることがあります。糖尿病がある方は、症状が全くなくても、是非定期的に眼底検査を受けてください。

糖尿病網膜症がある程度進行してしまいますと、網膜光凝固が必要になります。網膜光凝固が必要かどうかの診断には蛍光眼底造影検査をおこないます。腕の静脈から造影剤を注射し眼底写真をとり眼の血液循環動態を調べます。糖尿病で血液の循環が悪くなった網膜は血管新生増殖因子(VEGF)という悪い物質を出してしまうため、網膜をレーザーで凝固し、血管新生増殖因子を少なくします。

網膜にできた新生血管から目の中に出血してしまう場合(硝子体出血)や目の中に増殖膜が張ってしまう場合、緑内障を合併してしまう場合には手術が必要になります。
 

加齢性黄斑変性症

加齢性黄斑変性症は視力を出している網膜の中心部の黄斑部が加齢性の変化で障害されてしまう疾患です。脈絡膜から発生する新生血管の有無で滲出型と萎縮型に分類されます。蛍光眼底造影検査や光干渉断層計(OCT)等で検査をおこない、適応があれば抗VEGF薬硝子体内注射をおこないます。
 

ドライアイ

眼の表面は常に涙で潤っています。涙の量が少なくなったり、質が悪くなったりして眼表面が乾燥するのがドライアイです。点眼剤にて治療しますが、重症の方には涙の排水口にふたをする治療(涙点プラグ)をおこないます。
 

主要機器、設備

・白内障手術装置 センチュリオンビジョンシステム
・硝子体手術装置 コンステレーションビジョンシステム
・手術用顕微鏡 Lumera700
・広角眼底観察システム Resight
・マルチカラーレーザー光凝固装置 MC-500
・YAGレーザー手術装置 YC-1800
・超広角走査型レーザー検眼鏡 California
・ハイデルベルグ スペクトラリスOCT
・ゴールドマン視野計
・ハンフリーフィールドアナライザー(自動視野計)
・眼軸長測定装置 OA2000
・シノプトスコープ
・無散瞳眼底カメラ
・網膜電図測定装置
・ヘスチャート
・アイケアプロ 手持ち眼圧計
・超音波画像診断装置 UD-6000
・半導体レーザー装置 cycloG6
 

患者さんへのお願い

当院は地域医療支援病院として患者さんが地域で充実した医療を受けられるよう努めています。お近くにかかりつけの眼科があることは患者さんにとっても大きな安心になり、病気の早期発見にもつながります。何か眼の具合が悪い時は、まずお近くの眼科診療所を受診してください。

更なる検査、手術などの治療が必要な場合は、ご紹介状をかかりつけの先生にいただいて、当院に受診していただくことをお勧めします。検査や治療後、状態が落ち着きましたら、ご紹介いただきましたかかりつけの先生にその後のご加療をお願いしております。どうぞ、ご理解とご協力をお願い申し上げます。
 

【知識コンテンツ】新人広報と学ぶ

目の構造網膜に亀裂や穴ができてしまった状態を網膜裂孔、網膜が剥がれてしまった状態を網膜剥離といいます。網膜裂孔をきっかけに網膜剥離が生じることもあります。網膜裂孔と網膜剥離について、その症状と原因、治療方法などをご紹介します。

新人広報と学ぶ「網膜裂孔・網膜剥離」

 

スタッフ紹介

中島 富美子

河北サテライト クリニック院長、眼科主任部長
東京大学卒
《主な専門分野》白内障、緑内障

日本眼科学会眼科専門医
日本眼科手術学会会員
日本緑内障学会会員

竹宮 信子

眼科副医長
群馬大学卒
《主な専門分野》網膜硝子体

日本眼科学会眼科専門医
日本眼科手術学会会員

牧野 想

眼科医師

《主な専門分野》



 

診療実績

手術実績(件) 2022年度
水晶体再建術 744
硝子体切除術(+水晶体再建術) 29
線維柱帯切除術(+水晶体再建術) 11
線維柱帯切開術(+水晶体再建術) 38
水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入術 4
結膜弛緩症手術 4
翼状片切除術 4
眼瞼内反症手術 6
眼瞼下垂手術 6
その他 12