婦人科手術
開腹手術
図のように、おへその下を切開します。子宮筋腫、子宮腺筋症、卵巣腫瘍の手術の時などにおこないます。また、緊急性の高い状況の時も、開腹になることがあります。
縦に切開することが多いですが、状況によっては、目立ちにくい下腹部を横に切開することもあります。逆に、腫瘍が大きい時は、おへそより上まで傷が伸びることもあります。
疼痛対策として、硬膜外麻酔や、定期的な鎮痛剤投与など、麻酔科と協力して対応しています。
入院は9日間程度です。
腹腔鏡手術
図のようにおへそと、下腹部に小さな切開(5mm~4cm)を2~3か所入れ、お腹の中をカメラで見ながら手術をおこないます。傷が小さい分、開腹手術より痛みが少なく、入院期間も短くなりますが、費用はやや高くなります。
主に子宮筋腫や卵巣腫瘍の手術としておこないますが、腫瘍の大きさによっては、適応外になることもあります。また、出血や癒着の状況によっては、途中で開腹手術に変更になることもあります。条件が良ければ、子宮摘出を腹腔鏡でおこなうこともあります。
入院は6日間程度です。
子宮鏡手術
膣から、子宮の中へ器具を入れ、子宮の中をカメラで見ながら手術をおこないます。お腹は切開しません。
子宮内膜ポリープや、子宮内へ突出する筋腫(粘膜下筋腫)に対しておこない、事前に、子宮頸管を拡張する手技をおこないます。術後の痛みはほとんどありません。
入院は3日間です。