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新人広報と学ぶ
「脳 ~脳神経外科~」

広報課の新人が、創立93周年の歴史ある河北医療財団や、杉並区のプチ情報をご案内いたします。
 
こんにちは、新人広報 阿佐美です。
最近、お仕事で脳のMRI写真を見る機会がありました。脳は、頭の中にあって、考えたり記憶したり身体のあらゆる部位をつかさどっていたりする、とても大事な器官…でもどういう風に動いて、どのように働いているのだろう?知っているつもりで、なんだかふんわりとしか知らないことに気付きました。

 

脳は、大脳、小脳、脳幹に大別されます。
 
硬膜・クモ膜・軟膜の三層の脳膜に包まれて保護されたうえ、さらにその外側を頭蓋骨でおおわれて硬く保護されています。
 

大脳

人間の脳で最も発達した部分です。前頭葉、側頭葉、頭頂葉、後頭葉に区別されます。大脳の担当する働きは様々ですが、多くの機能は脳の特定の場所に限られています。

前頭葉 人間の運動、言語、感情をつかさどります。思考力、創造性、社会性といった人間らしさの源泉ともいえる部位(高次脳機能)です。発話する、字を書くといった、言語に関係するブローカ野(運動性言語中枢)があります。
側頭葉 記憶や、聴覚・嗅覚の認識をつかさどります。他人の言語を理解する働きをするウェルニッケ野(知覚性言語中枢)があります。
頭頂葉 感覚に関わる機能を担います。また読み書きや計算などにも関与します。
後頭葉 視覚情報の統合と認知をつかさどります。

 

小脳

平衡機能、姿勢機能、随意運動などの運動系の総合的な調節や、眼球運動の調節をつかさどります。後頭部の下方に位置しています。
 

脳幹

生命維持に関与する意識・呼吸・循環を調節するなど生命維持に重要な部位です。大脳を支える幹のような形をしています。
 
私がいままで「脳」と思っていたのは「大脳」でした。小脳と脳幹を含めて「脳」なんですね。場所によって働きが違うなんて…その関係性を発見するには、きっと長い年月と多くの人の熱意が研究に費やされたのでしょう。
 

脳の代謝

人間の脳の重量は1,200~1,500gで、体重のわずか2%ほどです。しかし非常に多くのエネルギーを消費します。心拍出量の15%の血流を必要とし、酸素消費量は全消費量の20%、ブドウ糖消費量は全体の25%にもおよびます。脳は酸素もブドウ糖も貯蔵できないので、これらが足りなくなると脳は機能しなくなってしまいます。多くの血流を必要とする分、虚血(血液が足りなくなること)にはとても弱い臓器です。
 
脳には、100gあたり1分間に50mlの血液が流れます。これが20ml以下になると手足の麻痺や失語症(言葉が話せなくなる、言葉を理解できなくなる)がみられるようになり、10ml以下になると脳細胞が死滅してしまいます。
 
体重の2%ほどの重さしかないのに、血液や酸素をそんなに必要とするの!?ブドウ糖もそんなに?根詰めて頭を使う作業をすると甘いものが食べたくなると聞いたことがあるけど、関係あるのかな?(この原稿を書いている今も、お菓子が食べたくなっている阿佐美です)
 

脳と血液・血管

脳の血管が破れたり詰まったりして脳の循環が障がいされると、様々な神経症状を起こします。これが「脳卒中」です。
 
脳卒中は脳血管障害とも呼ばれ、血管が破れる「脳出血」と、血管が詰まる「脳梗塞」に大別されます。

脳卒中 [血管が破れる]
脳出血
脳内出血
くも膜下出血
[血管が詰まる]
脳梗塞
アテローム血栓性脳梗塞(太い血管の動脈硬化に起因)
ラクナ梗塞(細い血管の動脈硬化に起因)
心原性脳塞栓症(心臓疾患に起因)

 
脳卒中の治療は、的確な診断と迅速な対応が大切です。脳卒中を早期に発見するために“FAST”というチェックリストがあります。

F:face(顔)— 片側の顔がゆがむ
A:arm(腕)— 片側の手に力が入らない
S:speech(言葉)— 言葉がでにくかったり、呂律が回らなかったりする
T:time(時間)— いち早く治療を始める
 
少しでも「おかしいな」と感じたり、上記のような症状がみられたら、迷わず担当医に相談するか救急車を呼ぶことをおすすめします。
 
時間が経つ分、脳を巡る血液量が減るということですものね。身近な人の変化にも気をつけたいと思います。
 
河北総合病院 脳神経外科は、従来の脳卒中、頭部外傷、腫瘍性疾患に加えて、高齢化がすすんだことで増加した高齢者特有の疾患(特発性正常圧水頭症や慢性硬膜下血腫など)にも速やかに対応し、地域の皆さまの信頼に応えられるように頑張っております。
 

脳神経外科

■診察内容:脳血管障害(くも膜下出血、脳内出血、脳動静脈奇形など)の外科的治療/脳血管障害(脳動脈瘤、脳梗塞、頚動脈狭窄症、硬膜動静脈瘻など)の脳血管内治療/良性脳腫瘍(髄膜腫、神経鞘腫など)の外科治療/機能的疾患(三叉神経痛、顔面けいれんなど)の外科治療/脊髄脊椎疾患(脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニアなど)の外科治療/頭部外傷(硬膜外血腫、硬膜下血腫など)の外科治療/水頭症に対する外科治療
■特色:神経内科、救急集中治療部、その他関連施設と協力して診療をおこなっています/重症例、手術症例はICU、HCUで集中治療をおこなっています/直達手術だけでなく、より低侵襲な脳血管内治療も積極的に導入しています/脳卒中のリスク管理にも重点を置いた治療をおこなっています
■医師数:常勤4名・非常勤3名

脳神経外科について詳しくはこちら

 

2021.12.22

 


 

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阿佐美

プロフィール
広報課に2020年中途入社。前職はITベンチャーの企画など。医療業界は初めての28才。趣味は舞台鑑賞・食べること・ヨガ。
 


 

  • 本記事は、社会医療法人 河北医療財団 広報課の企画編集により制作し、医師など医療従事者の監修を経た上で掲載しています。
  • 本記事は診療科に関する情報の提供を目的としているものであり、診療・治療行為を目的としたものではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当財団は責任を負いかねます。
  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。また、記事の内容はすべての医療機関に共通するとは限りません。あらかじめご了承ください。
  • 「阿佐美」は、読者の皆さまにわかりやすくお伝えするためのフィクションです。実在しておりません。


 
 
 

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