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新人広報と学ぶ
「尿漏れ!? ~骨盤底筋体操~」

広報課の新人が、創立93周年の歴史ある河北医療財団や、杉並区のプチ情報をご案内いたします。
 
こんにちは、新人広報 阿佐美です。
河北医療財団ではYouTube「河北チャンネル」を開設しているのですが、多くの方に視聴されている動画のひとつに、尿漏れ・尿失禁対策の「骨盤底筋体操」があります。視聴数の多さに、尿漏れに悩んでいる人がそんなに多かったのかと驚きました。そこで、あらためて「尿漏れ」についてご紹介いたします。

 

いろんなタイプの「尿失禁」

一言で「尿失禁」といっても、原因や状況は様々です。大きく分けると下記のようなタイプがあります。

腹圧性尿失禁 せきやくしゃみ、立ち上がる時など、お腹に力が入った時に生じる尿漏れ
切迫性尿失禁 急に非常に強い尿意が起こり、膀胱が勝手に収縮してしまって生じる尿漏れ
溢流性尿失禁 尿が出にくくなることで膀胱がいっぱいになってしまい、自分の意志とは関係なくダラダラ出る尿漏れ
機能性尿失禁 排尿の機能は正常ではあるものの、認知症や運動機能の低下により生じる尿漏れ
混合性尿失禁 腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁が混合しているもの

 
日本排尿機能学会によると、尿失禁は比較的女性に多く、年齢とともに増加すると発表されています。こちらは、無作為に選んだ40歳以上の男女を対象とした調査によります。
 

出典:女性下部尿路症状診察ガイドライン[第2版],2013年,リッチヒルメディカル株式会社,66p,日本排尿機能学会
 
どの程度の尿が漏れたら治療の対象となる…といった判断基準などはありません。しかし日常生活に支障が生じるようであれば、婦人科や泌尿器科の受診を検討してください。
 
本当だ、確かに高齢になると一気に数が増えますね。それでも、女性は調査開始の40歳代から、既に1割の人が悩んでいるのですね…。それに尿漏れ対策商品のテレビCMを見ていても、比較的若い女性も対象なのだということがわかります。
 

骨盤底筋

女性の尿失禁治療で、第一選択として推奨されているのが骨盤底筋訓練です。体操による訓練ですから、非侵襲性(身体に負担を与えない)で副作用もみられません。
 

まず、骨盤底筋とはどこにある筋肉なのでしょうか。
骨盤底筋とはその名のとおり、骨盤の底部分にある複数の筋肉の総称です。ハンモック状になっており、骨盤の中にある膀胱、子宮、直腸を支えたり、排泄のコントロールを担っています。そして一部の筋肉は、必要に応じて締めたり緩めたりすることができます。
 

ご自身で位置を確認するには、まず椅子に腰かけ両手のひらを上向きにしてお尻の下に置いてください。お尻をぐりぐりと動かすと、両手のひらに硬い骨が当たります。この固い骨を座骨結節と呼びます。
この左右の座骨結節の間にある筋肉が骨盤底筋です。
 

触ると、骨の位置はすぐわかりますね!この間というと…確かに排泄に関係がある場所です。ここを訓練するのですね。
 

骨盤底筋体操

実際に、骨盤底筋訓練となる体操をやってみましょう。まずは体操をする時の姿勢です。
 

 
はじめのうちは筋肉の収縮がわかりやすいよう、内臓の重さを感じない姿勢がおすすめです。腕と膝を床についた姿勢や、お尻の下に枕を挟んだ仰向けです。もしくは、手の平と膝を床についた姿勢や膝を立てた仰向けをとってください。それらの姿勢で骨盤底筋の収縮ができるようになったら、座って→立って→動作しながら、という順序でレベルアップしてみましょう。
 
では、具体的な体操(動き)です。
①背骨と骨盤はまっすぐに。力が入りやすい姿勢を選んでください。
②深呼吸をし、半分くらい吐いたところで「膣や肛門を引き上げるような感じ」でゆっくりと力を入れて3秒キープします。
③息を吐きながらゆっくりと力を緩めていきます。
 
上記①~③を10~20回繰り返します。これを1セットとして、1日3セットを目標におこないましょう。ただしすぐ次の日から効果がでるわけではありません。効果が出るには、8~12週間かかるといわれています。
 
体操をする時は、次のようにイメージすると収縮しやすいかもしれません。
・膣と肛門を締めるように引き込むように
・下着をお腹に引き込むように
・ガスが出ないように
・尿を我慢するように
・お水をすくって、持ち上げるように
・エレベーターの扉を閉めて、上に移動するように
 
YouTube「河北チャンネル」では、骨盤底筋体操を動画でご覧いただけます。

 
座った姿勢でもいいのなら、仕事中にもできるかも…。日常生活の中で取り入れられるなら、続けられそうです。今は尿漏れに悩んでいるわけではないけれど、予防としてちょっとやってみようかな。
 
河北医療財団リハビリテーション部門では、医師の指示に基づき、患者さん個人に合ったリハビリテーションを提供しています。急性期、回復期、生活期それぞれにおいて「患者さんの機能・能力を最大限引き出し、その人らしい生活が最大限できるように(生活の再構築)支援すること」をお手伝いしています。
 

リハビリテーション部門

■急性期(河北総合病院、河北総合病院 分院/阿佐谷)
■回復期(河北リハビリテーション病院/堀ノ内)
■生活期(介護老人保健施設 シーダ・ウォーク/桃井)
■生活期(河北総合病院 訪問リハビリテーション部/阿佐谷)
■生活期(河北訪問看護・リハビリステーション阿佐谷/阿佐谷南)

リハビリテーション部門について詳しくはこちら

 

2021.11.10

 

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阿佐美

プロフィール
広報課に2020年中途入社。前職はITベンチャーの企画など。医療業界は初めての28才。趣味は舞台鑑賞・食べること・ヨガ。
 


 
※本記事は、社会医療法人 河北医療財団 広報課の企画編集により制作し、医師など医療従事者の監修を経た上で掲載しています。
※本記事は診療科に関する情報の提供を目的としているものであり、診療・治療行為を目的としたものではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当財団は責任を負いかねます。
※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。また、記事の内容はすべての医療機関に共通するとは限りません。あらかじめご了承ください。
※「阿佐美」は、読者の皆さまにわかりやすくお伝えするためのフィクションです。実在しておりません。

 
 
 

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