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新人広報と学ぶ
「消化器内視鏡診断・治療科 
~お腹を切らずにがんを治療~」

広報課の新人が、創立93周年の歴史ある河北医療財団や、杉並区のプチ情報をご案内いたします。
 
こんにちは、新人広報 阿佐美です。
2020年は新型コロナの影響が大きく、全国の病院で手術数や検査数が減ったという報道をみなさんも見聞きしたと思います。そんな中、河北総合病院では「ESD」という内視鏡治療の件数は増えているそうです。いったいどんな治療なのでしょうか?そもそも内視鏡ではどんなことができるのでしょうか?

 

胃の内視鏡検査(上部消化管内視鏡検査)

「胃カメラ」と聞けば、馴染みがあるかと思います。以前は胃の中で写真を撮影し、フィルムを現像に出して初めて見られれる、まさに「胃の中を撮影するカメラ」を用いた検査でした。今はリアルタイムで胃の内部を動画として観察し、記録もデジタルでおこなえる内視鏡(電子スコープ)が用いられています。胃の内視鏡検査は、正式名称を「上部消化管内視鏡検査」といいます。
 
昔の写真は現像するまでどう撮れているかがわからず、時間もお金もかかるものだったと聞きます。今は自分の胃の中が、リアルタイムで見られる時代なんですね。
 

胃の内視鏡検査でわかること・できること

胃の内部を内視鏡で調べると、何がわかるのでしょうか。
 

胃がんの早期発見と予防

胃がんそのものの発見はもちろん、胃がんの原因となる胃炎や粘膜の萎縮を早期に発見されると、がん化する前に治療することができます。
 

胃がん以外の病気も発見

内視鏡が通過する食道・胃・十二指腸を見ることができるので、胃以外の部位でがんが発見されることもあります。また、逆流性食道炎など、がん以外の病気を見つけることもあります。
 

その場で組織を採取

ポリープや赤みなど、何らかの病気の疑いがある部位が見つかった場合、組織をその場で採取することができます。それを病理検査に出し、がんかどうかを調べます。内視鏡は、「視覚的」に病変を見ることができます。見ただけではわからない「良性のポリープ」と「悪性のがん腫瘍」の違いなどを、「病理学的」な検査を併用することによって判断することができます。
 
様子を見るだけじゃなく、その場で組織も採取できるんですか!?すごい!
 

内視鏡での治療 ~ ESD ~

早期のがんの中でも、
・がんが粘膜という一番浅い位置にとどまっている
・リンパ節転移の可能性が低い
という条件に合う場合に、内視鏡治療がすすめられます。この条件を満たすかどうかは、内視鏡検査での見た目(潰瘍の有無や大きさなど)や病理学的検査の結果などによって総合的に判断されます。内視鏡治療のひとつであるESD:内視鏡的粘膜下層剥離術(Endoscopic Submucosal Dissection) は、胃の粘膜にとどまっているがんを取り除くため、粘膜の下にある粘膜下層の深さまで切り取る治療になります。

 

内視鏡治療のメリット

内視鏡治療による体への負担は手術と比べ物にならないほど軽く、回復も早いです。傷跡もないか、あってもほとんどわからないくらいです。入院期間も短くて済みますので、入院費用や仕事への影響も小さくなります。ただし、病変を病理検査に提出し、そこで切除が十分ではない、あるいは治療前の評価より進行しているといった結果が出た場合は、追加で内視鏡治療や外科手術をおこなうことがあります。
 
確かに、お腹を切ると体への負担は相当なものになりそうだから、それがない分、負担は軽くなるはず。傷が残らないのもありがたいですよね。内視鏡治療で対応できるかどうかにも関係するので、改めて「早期発見」の大事さがわかります。
 

河北総合病院 消化器内視鏡診断・治療科

2020年7月より、「内視鏡室」から「消化器内視鏡診断・治療科」として新しく名称を変更した部署です。コロナ禍であっても、早急に対応しなければならない内視鏡検査・治療の症例があります。安心・安全な、苦痛を最小限に抑えた、正確な診断・確実な治療の提供により、地域の患者さんのニーズに応えられるよう努めています。
 

消化器内視鏡診断・治療科

消化器内視鏡診断・治療科■診察内容:内視鏡を使用して検査・治療をおこないます。/上部内視鏡検査(経口、経鼻)、下部内視鏡検査、カプセル内視鏡(小腸、大腸)/早期消化管がんに対するESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)、ポリープに対するEMRおよびポリペクトミー/ERCP、IDUS(管腔内超音波検査)/ERCP関連手技(胆管ドレナージ、胆管ステント挿入、総胆管結石に対する採石術)/EUS、EUS-FNA(超音波内視鏡下穿刺吸引法)/食道静脈瘤治療(硬化療法、結紮術)、消化管出血に対する内視鏡的止血術/異物除去、胃瘻造設、消化管拡張術
■主要機器設備: OLYMPUS社製各種内視鏡(経口、経鼻、拡大内視鏡、NBIなど)/OLYMPUS社製コンベックス型EUS/カプセル内視鏡
■医師数:常勤医師:4名/非常勤医師:1名

消化器内視鏡診断・治療科について詳しくはこちら

 
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vol.5 新人広報が伝える「消化器内視鏡診断・治療部」(2020.9.3)
 

2021.8.4

 

阿佐美

プロフィール
広報課に2020年中途入社。前職はITベンチャーの企画など。医療業界は初めての28才。趣味は舞台鑑賞・食べること・ヨガ。
 


 
※本記事は、社会医療法人 河北医療財団 広報課の企画編集により制作し、医師など医療従事者の監修を経た上で掲載しています。
※本記事は診療科に関する情報の提供を目的としているものであり、診療・治療行為を目的としたものではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当財団は責任を負いかねます。
※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。また、記事の内容はすべての医療機関に共通するとは限りません。予めご了承ください。
※「阿佐美」は、読者の皆さまにわかりやすくお伝えするためのフィクションです。実在しておりません。

 
 
 

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