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新人広報と学ぶ
医療ソーシャルワーカー(MSW)
~療養環境の支援をしています~

広報課の新人が、創立93周年の歴史ある河北医療財団や、杉並区のプチ情報をご案内いたします。
 
こんにちは、新人広報 阿佐美です。
病院にかかりたいけど、治療費の不安や家族の介護などの理由で病院に行けない、あるいは入院が難しい…など、病気以外の社会的な悩みを抱えている方がいらっしゃるかと思います。そんな悩みを相談できる、福祉のプロフェッショナルがいることをご存知ですか?本日は、河北総合病院の医療ソーシャルワーカーについてご紹介します。

 

ソーシャルワーク科

医療ソーシャルワーカー(以下、MSW)とは

MSWとは医療機関などにおける福祉の専門職のことです。病気になった患者さんとそのご家族を、社会福祉の立場から相談に乗り、サポートします。病気になると、本人も家族も経済的・社会的・心理的に悩みや課題がたくさん出てきます。そうした悩みを聞き、よりよい社会生活を送れるように支援をおこないます。例えば、社会保障制度の活用支援や転院・施設入所の支援や自宅の環境整備まで様々です。
 

ソーシャルワーク科と入退院センター

河北医療財団の中で、MSWは「ソーシャルワーク科」という部署に所属しています。ソーシャルワーク科にはMSWが11名と、その業務を補助する事務職員1名の、計12名が在籍しています。そしてこのソーシャルワーク科と療養支援看護師5名が協力して、河北総合病院および分院における患者さんの入退院をサポートする「入退院センター」という機能を担っています。
 

色々な資格があります

MSWは全員、社会福祉士という国家資格を有しており、中には精神保健福祉士、介護支援専門員、認定医療ソーシャルワーカー・認定社会福祉士など、個別の専門的な資格も併せ持つスタッフもいます。主に治療や療養にともなう経済的・社会的・心理的課題の解決、調整、社会復帰などの支援をおこなっています。
 
私は病院に入職し初めて、MSWという仕事を知りました。ずっと病院は治療するだけの場所と認識していましたから、退院したら患者さんのケアは終了するのかと思っていました。退院後の生活の相談や、活用できる制度の支援をおこなう機能もあるのですね。
 

業務内容

  1. 患者さんの個別支援
    ①退院支援
    (例)
    ・退院と言われたが、自宅で療養できるのか心配
    ・介護サービスを利用したい
    ・在宅介護が困難なので施設入所したい
    ・リハビリのできる病院へ転院したい

    ②経済課題支援
    (例)
    ・医療費が支払えるか心配
    ・病気になって働けず生活ができるか心配
    ・各種医療費助成制度を利用したい

    ③治療・療養中の社会・心理的課題支援、社会復帰支援
    (例)
    ・治療をしながらの育児や就労に不安がある
    ・病気の告知を受け不安でどうしたらよいか分からない

  2. 院内多職種による退院・療養支援の推進やサポート
  3. 社会活動
    患者さんのニーズに合ったサービスが地域において提供されるよう、関連機関と連携しながら、地域の保健医療福祉システムづくりに貢献します。
    ・杉並区医療と介護の連携会の共同運営
    ・各種地域連携会参加
    ・区民向けセミナーの運営 など

 
突然病気と診断されたら、誰だって不安だと思います。治療することだけでも頭がいっぱいなのに、その後のことなんて考えていられません。自身の状況に合わせて受けられるサービスを教えてもらえるのは、とても助かりますね。
 

メッセージ

お気軽にご相談ください。十分に落ち着いた相談時間をとるためにも、事前にご予約をいただけますと幸いです。直接お電話いただくか、病棟・外来スタッフに取次をお申し出ください。
 

入退院センター

社会福祉士、療養支援看護師が、病気にともなう心理的・社会的な困りごとについてご相談をお受けしています。病棟・外来スタッフや、医療・福祉関係機関との連携・調整をはかり、また、様々な社会福祉制度、サービスなどを活用しながら、皆さまが安心して生活し続けられるようお手伝いします。

入退院センターについて詳しくはこちら

 

2022.3.9

 


 

阿佐美

プロフィール
広報課に2020年中途入社。前職はITベンチャーの企画など。医療業界は初めての28才。趣味は舞台鑑賞・食べること・ヨガ。
 


 

  • 本記事は、社会医療法人 河北医療財団 広報課の企画編集により制作し、医師など医療従事者の監修を経た上で掲載しています。
  • 本記事は診療科に関する情報の提供を目的としているものであり、診療・治療行為を目的としたものではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当財団は責任を負いかねます。
  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。また、記事の内容はすべての医療機関に共通するとは限りません。あらかじめご了承ください。
  • 「阿佐美」は、読者の皆さまにわかりやすくお伝えするためのフィクションです。実在しておりません。


 
 
 

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