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新人広報と学ぶ
「出血しやすくなる病気
~特発性血小板減少性紫斑病~」

広報課の新人が、創立93周年の歴史ある河北医療財団や、杉並区のプチ情報をご案内いたします。
 
こんにちは、新人広報 阿佐美です。
子どもの頃は、よく転んで膝や肘などから出血することがありましたが、大人になって頻度は少なくなりました。ケガすることが少なくなったせいか、子供の頃は全然平気だったのに、今は自分の血を見るとヒヤッとします。それに私は採血も苦手なので、健康診断のときは前日からドキドキしてしまいます。
さて、今回は血が止まりにくくなる病気についてご紹介します。

 

特発性血小板減少性紫斑病(ITP)とはどんな病気?

ITP(Idiopathic thrombocytopenic purpura)は、厚生労働省の指定難病の一つで血小板減少を来たす他の明らかな病気や薬剤の服薬がなく血小板が脾臓で破壊され、出血しやすく、止まりにくいといった血液疾患です。
 
原因が不明なのに、出血が起こりやすくなるのは恐ろしいですね。普段の生活でも鼻血や、指を切ってしまうなど、出血する場面は色々あります。そんな時に、自分は出血が止まりにくい…って考えると、とても焦ります(汗)
 

原因と症状は?

原因

血小板に対する自己抗体ができ、この自己抗体により脾臓で血小板が破壊されてしまい、血小板の数が減ってしまうと推定されています。しかし、なぜ自己抗体ができるのかについては、はっきりとしたことはわかっていないのが現状です。
 

症状

主な症状は、出血が多くみられます。血小板は出血を止めるために非常に大切な細胞ですので、この数が減ると出血しやすくなり、また血が止まりにくくなるなどの症状があります。
 

 
普段の生活から気付くことができる症状もありますね。私は、少しでも出血すると何か病気かな?と不安に思ってしまいます。血が少なくなると貧血になる可能性もあるので、おかしいな…と感じたら早めに医師に相談するようにします。
 

どんな人がなりやすいの?

小児は、割合として急性のものが多く、ウイルスなどの感染症がきっかけで起きるとされており、おおよそ6ヵ月以内に治癒することが多いです。成人では長期的に持続する慢性型が多く、胃の中にいるピロリ菌が関与するものがみられますが、多くは原因を特定できません。この慢性型は20代女性および中高年の男女に多い傾向があります。

急性ITP 慢性ITP
多発年齢 10歳以下の小児 20~40歳代の成人
男女比 1:1 1:3
発症原因 ウイルス感染による上気道感染(1~3週間)後に発症することが多い 不明
出血症状 突然発症、口腔内出血性発疹が多い 徐々に発症
経過 2週~3ヵ月くらいで多くは治癒、まれに慢性型に移行 自然治癒はなく、6ヵ月以上、血小板減少が遷延する

 
子どもはよくケガをしますから、もしかかっていたらと思うと、とても心配ですね。
 

Qウイルス性の風邪などにかかると危ないの?

ウイルスにもいろいろと種類があり、一概に危険とも安全ともいえません。蚊が媒介する「デング熱」では、かなりの頻度で血小板減少が起きます。季節性のインフルエンザウイルスの時も、正確には把握されておりませんが、100人に1人程度は血小板減少がみられます。今問題となっている新型コロナウイルスでも、時折みられます。血小板減少症であっても、血小板が1μLあたり3万程度(通常は1μLあたり15万程度)くらいであれば、多くの人は無症状です。出血症状・紫斑などは、血小板が1μLあたり1万程度を下回るとみられます。これはどんな原因でもいえることです。とにかく採血検査で血小板が少ないといわれたら、一度、血液内科にご相談いただくのがいいと思います。多くの方は問題がないのですが、中には厄介な病気がみつかることもあります。
 

あれだけの症状があっても、無症状の方が多いというのは恐ろしいですね。他の病気のために実施した採血検査などで分かることもあるそうなので、異常がみつかったら血液内科を受診しましょう。
 

血液内科

■診察内容:白血病、骨髄異形成症候群、多発性骨髄腫、悪性リンパ腫などの各種造血器腫瘍に対して、化学療法を含めた標準的薬物療法/再生不良性貧血をはじめとする血液疾患全般における検査、治療/外来にて輸血療法/外来一般診療/特発性血小板減少性紫斑病をはじめとする出血性疾患・血栓症における診療やコンサルト
■特色:血液疾患や造血器腫瘍における確立した薬物治療および化学療法/外来輸血療法/定期的な輸血治療/血液疾患の治療やセカンドオピニオン
■医師数:常勤2名
■主要機器・設備:無菌室2室

血液内科について詳しくはこちら

 

2021.12.15

 


 

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阿佐美

プロフィール
広報課に2020年中途入社。前職はITベンチャーの企画など。医療業界は初めての28才。趣味は舞台鑑賞・食べること・ヨガ。
 


 

  • 本記事は、社会医療法人 河北医療財団 広報課の企画編集により制作し、医師など医療従事者の監修を経た上で掲載しています。
  • 本記事は診療科に関する情報の提供を目的としているものであり、診療・治療行為を目的としたものではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当財団は責任を負いかねます。
  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。また、記事の内容はすべての医療機関に共通するとは限りません。あらかじめご了承ください。
  • 「阿佐美」は、読者の皆さまにわかりやすくお伝えするためのフィクションです。実在しておりません。


 
 
 

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