文字サイズ変更

h1タイトル

新人広報と学ぶ
乳腺外科
~健康診断受診後、要精査となったら?~

広報課の新人が、創立92年の歴史ある河北医療財団や、杉並区のプチ情報などをご案内いたします。
 
こんにちは!2020年度中途入社の新人広報 阿佐美です。

健康診断の日程が決まると、そこに向けて少しでも体重落そうと考えるのがお年頃の女子。今まではそこしか気になるところがなかったんだけど、年上の友人が「乳がん要精査」になったとショックを受けていて…。河北総合病院には「乳腺外科」があるから、乳がんや再検査について、気になることを調べました!
 

乳がんの精密検査では、どんなことをするの?

乳腺外科は、乳房に関する様々な症状を診察する診療科です。乳房撮影(マンモグラフィー)や乳腺超音波(エコー)、必要に応じてMRIも使用し、乳腺外科を専門分野とする医師が診断します。初診の際に、触診・乳房撮影・乳房超音波検査をおこない、早めに診断を得られるようにしています。

乳がんの疑いがあった場合は、細胞診・組織診をおこないます。これはどちらも、細胞や組織を採取して顕微鏡で調べる検査方法になります。
 
乳房軟線撮影(マンモグラフィー):乳腺・乳房専用のレントゲンです。乳腺腫瘤や、乳がんの特徴の一つである微細な石灰化の発見が可能な機械です。

乳腺超音波(エコー):超音波を乳房に当てて、その反射を映像化することで乳房の内部を検査することができる画像検査の方法です。マンモグラフィー検査では正確な診断をしづらい若い女性の乳腺の状態も比較的正確に把握できることや、しこりの中の状態や広がり具合まで観察できることが特徴です。

MRI:強い磁力を発生するMRI 装置を用います。乳腺腫瘤の質や広がり、乳がんの診断に有用な検査です。

確かに健診ではMRI使うって、聞いたことないな。いろんな方法でしっかり調べてくれるとより信頼できる。ちなみに河北総合病院乳腺外科の部長は、超音波医学も専門としていますよ。
 

要精査となっても、がんじゃないこともある?

乳がん検診の結果が「要精査」判定であっても、「乳がんである」と決まったわけではありません。健診で要精査となるのは、がんである確率が低くても、その可能性を否定できないために、大事をとっておこなわれることも多いのです。

不安な思いをして長い時間過ごすよりは、早めに診察を受けて診断してもらうほうがスッキリするかな…がんは早期発見が大事とも聞くし…
 

乳がんってどういう病気?

乳がんは、文字通り乳房にできるがんです。女性がかかるがんの中では罹患率が一番高く、年間9万人、11人に1人の方が罹患するといわれています。好発年齢は40代後半と60代・70代2つのピークがあり、他のがんと比較して罹患する年齢が若いのが特徴です。しかし早期に発見すれば完治する可能性が高く、早期発見早期治療が望まれます。

そんなに多くの人がかかるんだ…決してひとごとではないですね。発見されたとして、どんな治療になるんだろう?
 

乳がんの治療方法

乳がんの完治をめざす治療には手術が不可欠です。

乳房温存手術:乳房を全摘出することなく、乳頭、乳輪を残した上で、がんを周囲の正常乳腺を含めて部分的に切除する手術です。
乳房切除術:乳房を切除する手術です。わが国における乳がん手術の最も基本的な方法でしたが、2003年には乳房温存手術に主座を渡しました。現在は、乳がん手術全体のほぼ1/2に実施されています。
ご本人の意思を尊重しつつ、医学的観点との意見交換を十分におこなった上で、治療を進めてまいります。
河北総合病院では、形成・美容外科と連携し、乳がん切除から乳房再建までを一本の流れと考え、チームとして取り組みます。
手術のみならず、必要に応じて、ホルモン療法や抗がん剤治療も受けていただけます。手術と薬の治療とを合わせておこなうことで、再発をおさえることが可能です。乳がんの手術は、治療の終わりではなく、そこからがスタートと考えます。

胸がなくなるのは怖い…でも今は、全部切除するとは限らないんだ。同じ病院内に乳房再建ができる形成・美容外科があるから、今度はそこについても調べてみよう!
 
乳がんは、早期発見すれば完治する可能性が高い病気です。気になる症状があったり、健康診断で指摘された場合は早めに乳腺外科を受診しましょう。
 

【乳腺外科】ページはこちら
■診察内容:乳房の病気全般を扱います。乳房の病気は主に外科で扱い、婦人科でも受診できますが特に乳がんは外科で診断治療をします。乳がんの手術は、治療の終わりではなくむしろ、そこからがスタートで、長期にわたるケアが重要です。初診当日は、触診・乳房軟線撮影・乳房超音波検査をおこない、診断を得られるように努めております。
■主要機器設備:乳腺用…超音波診断装置・APLIOi900/高性能プローブi24LX8、i18LX5PLT1005BT/デジタルマンモグラフィ「seno3D」

 

2020.9.16

 

阿佐美

プロフィール
広報課に2020年中途入社。前職はITベンチャーの企画など。医療業界は初めての28才。趣味は舞台鑑賞・食べること・ヨガ。
 


 
※本記事は、社会医療法人 河北医療財団 広報課の企画編集により制作し、医師など医療従事者の監修を経た上で掲載しています。
※本記事は診療科に関する情報の提供を目的としているものであり、診療・治療行為を目的としたものではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当財団は責任を負いかねます。
※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。また、記事の内容はすべての医療機関に共通するとは限りません。予めご了承ください。
※「阿佐美」は、読者の皆さまにわかりやすくお伝えするためのフィクションです。実在しておりません。

 
 

TOP