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新人広報と学ぶ
「ホルモン ~体を整える化学物質~」

広報課の新人が、創立93周年の歴史ある河北医療財団や、杉並区のプチ情報をご案内いたします。
 
こんにちは、新人広報 阿佐美です。
「ホルモンのバランスが…」「更年期になると女性ホルモンが…」など、日常的に使っている「ホルモン」という言葉。でも、いざ「ホルモンとは何か?」と問われると…体内で分泌されているもの、という程度しか知らないことに気付きました。あらためて、ホルモンって、どういうものでしょう?学んできました!

 

ホルモンとは

ホルモンとは、体の様々な働きを調整する化学物質です。体の外側・内側で環境の変化が起きても、体の働きを常に同じように保つ働きをしています。主に「内分泌腺」というところで作られており、それぞれに違った働きのホルモンになります。
 
ホルモンは非常に少ない量で効果を発揮します。血液の中にある量を例えると、50mプールいっぱいに張った水に、スプーン1杯分入れて混ぜたくらい、ごくごく微量しかありません。
 

内分泌腺の例

名称 場所 主な働き
脳下垂体 頭蓋骨のほぼ中央にある、小指の先ほどの大きさの器官 7種類ほどのホルモンが出て、全身の内分泌臓器に働くことから、ホルモンの司令塔ともいわれます。
甲状腺 喉頭と気管とのさかい目の部分にある蝶のような形をした器官 全身の代謝を調節します。
副甲状腺 甲状腺の左右上下にある、麦粒くらいの大きさをした器官 血液中のカルシウムを調節します。
副腎 腎臓の上にある左右一対の器官 血圧維持やストレス時に必要なステロイドホルモンを出します。
すい臓 みぞおちの奥、胃袋の後ろ側にある臓器 腸での消化を助けるホルモン、血液中の糖分の量を上げるグルカゴン、糖分の量を下げるインスリンなどを分泌します。
生殖腺 男性は精巣、女性は卵巣 男らしいからだつきや機能、女らしいからだつきや機能を作り出す働きをします。

50mプールの容積が50m×25m×2mで2,500,000L(リットル)、スプーン1杯5mlとして…いえそんな計算しなくても、想像だけで十分「ごくごく微量」ということがわかります。そんなちょっとの物質で人体に影響があるなんてびっくりです。
 

ホルモンは何をするの?

具体的にどのような働きをするのか例をあげてみましょう。例えば体が水分不足の時は
 ・血圧を維持させるホルモン
 ・腎臓に働いて尿を濃縮させて水分が逃げるのを防ぐホルモン
 ・脳に働いて喉の渇きを高めて水を飲ませるホルモン
が出て、体が水分を維持できるように働きます。このように体の恒常性を維持しようとする性質を「ホメオスターシス」といいます。
 
どのホルモンもほんの少しの量で効果を発揮します。ホルモンが必要な時期に必要な量を作られることにより、体のバランスは保たれています。多すぎても少なすぎても、体のあらゆるところに変化をきたし、様々な病気を引き起こします。
 
ホルモン、有能すぎる…。そんなちょっとの量なのに連携して働くなんて…。でもそのバランスが崩れるとどうなるのだろう?
 

ホルモンが関係する病気

ホルモンの異常によって病気がおきます。それをまとめて内分泌疾患といいます。ホルモンの量がおかしくなる場合がほとんどですが、ホルモンの働きが異常になる場合もあります。
 

ホルモンの分泌が少なくなったことで起こる病気の例:更年期障害

性ホルモンの減少によって起こる心身の不調です。女性に多く見られますが、男性にも起こります。

主な症状:頭痛・ほてり・のぼせ・どうき・肩こり・腰痛・大量に汗をかく・不安になる・イライラする・憂鬱になるなど
治療方法:症状にあわせて、不足しているホルモンを補う薬を用います。
関連する診療科産婦人科 漢方・更年期外来
 

ホルモンの分泌が多くなったことで起こる病気の例:バセドウ病

甲状腺ホルモンが必要以上に分泌されて起こる病気です。

主な症状:動悸、体重減少、指の震え、暑がり、汗かきなど。甲状腺は全体的に大きく腫れてきます。目が飛び出たりなど目の症状が出ることがあります。
治療方法:大きく分けて、薬物(抗甲状腺薬)治療、放射性ヨウ素内用療法、手術の3つの治療法があります。
関連する診療科糖尿病・内分泌代謝内科
 
多くても、少なくても、よくないのですね。「ちょうどよい」を見計らっている人体ってすごいなぁ。
 

糖尿病

糖尿病もホルモンの病気です。血液中の糖の濃度を下げるインスリンというホルモンが不足して起きます。
 

インスリンの働き

ブドウ糖を細胞内に取り込み、蓄え、エネルギー源として使える状態にします。通常は、この働きにより血糖値は適切に保たれていますが、インスリンが不足する、またはうまく働かないと、細胞内にブドウ糖をうまく取り込めなくなり、血糖値が高くなります。これが「糖尿病」です。

 
糖尿病についてはvol.22で学びました!そこで「インスリン」という物質が関係しているということを学びましたが、そのインスリンを含む「ホルモン」は体内で様々な働きをしているのですね。
 
河北総合病院では、糖尿病を始めとして、高血圧症や脂質異常症、肥満症などの生活習慣病、甲状腺や副甲状腺、下垂体、副腎などの内分泌疾患の診療をおこなっております。
 

糖尿病・内分泌代謝内科

■診療内容:糖尿病の急性期医療・糖尿病の合併症評価/コントロール不良糖尿病の病態評価、治療方針変更、インスリン自己注射導入/糖尿病教育入院/甲状腺疾患の診断、治療/甲状腺腫瘍の診断(超音波・甲状腺穿刺細胞診)/副腎腫瘍の鑑別診断
■外来診療:常勤医師2名/非常勤医師3名(糖尿病学会専門医5名、日本内分泌学会内分泌代謝科専門医3名、甲状腺学会専門医3名)
■主要機器設備:持続血糖測定装置(リブレ)/脈波図/神経伝達速度/トレッドミル検査/甲状腺エコー/頸動脈エコー/ブドウ糖負荷試験

糖尿病・内分泌代謝内科について詳しくはこちら

 

2021.10.13

 

関連記事

vol.22 新人広報と学ぶ「糖尿病・内分泌代謝内科 ~糖尿病の基礎の基礎~」(2020.12.16)
 


 

阿佐美

プロフィール
広報課に2020年中途入社。前職はITベンチャーの企画など。医療業界は初めての28才。趣味は舞台鑑賞・食べること・ヨガ。
 


 
※本記事は、社会医療法人 河北医療財団 広報課の企画編集により制作し、医師など医療従事者の監修を経た上で掲載しています。
※本記事は診療科に関する情報の提供を目的としているものであり、診療・治療行為を目的としたものではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当財団は責任を負いかねます。
※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。また、記事の内容はすべての医療機関に共通するとは限りません。あらかじめご了承ください。
※「阿佐美」は、読者の皆さまにわかりやすくお伝えするためのフィクションです。実在しておりません。

 
 
 

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