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新人広報が伝える
「消化器内科 ~胃がんとピロリ菌の関係~」

広報課の新人が、創立92周年の歴史ある河北医療財団や、杉並区のプチ情報をご案内いたします。
 
こんにちは!新人広報 阿佐美です。
消化器内視鏡診断・治療部や消化器外科と消化器に関する科を紹介してまいりましたが、今回は消化器内科が関わっている病気について紹介します。

 

胃の役割

胃はみぞおちの後ろにあり、口から入れた食べ物を消化するという役割があります。胃の中に食べ物が入ると蠕動運動(ぜんどううんどう)が起こり、胃液と呼ばれる液体が分泌され、その胃液により胃の中にある食べ物が消化されます。

Vol.21 消化器外科の記事でも蠕動運動が出てきましたね。胃はみぞおちの後ろにあるって初めて知りました!
参考:https://kawakita.or.jp/kmf/syoukai/vol21/
 

胃がん

胃がんは、胃の粘膜に存在する細胞ががん化することで発生します。

胃の層構造は、胃の表面から粘膜、粘膜下層、固有筋層、漿膜下層(しょうまくかそう)、漿膜(しょうまく)の層になっており、進行すると一番外側にある漿膜に向かってがんが広がっていきます。胃がんが進行すると、リンパ液や血液を通じてほかの臓器に転移したり、漿膜を超えてお腹の中にがんが広がる腹膜播種(ふくまくはしゅ)が起こってしまうことがあります。

症状
早期に発見された胃がんの場合には、症状が現れないことが多いといわれていますが、みぞおち辺りの痛み、違和感、吐き気などがあります。進行した胃がんでも症状が現れないケースもあります。そのため、2年に1回は検診を受けることが推奨されています。萎縮性胃炎などの病気を発症している方は、1年に1回は検診を受けるなど、定期的な検診を心がけることが、胃がんの早期発見、早期治療につながります。

原因
原因は、以下の4つがあります。
・ピロリ菌
・高濃度塩分摂取
・喫煙
・加齢

胃がんにかかっていても症状がないのは、とても怖いですね。胃がんは男性や高齢者に多いと聞いたことがあります。
 

ピロリ菌

先ほどの胃がんの原因にあったピロリ菌について紹介します。胃がんの原因の多くはピロリ菌感染が関係しているのではないかといわれています。ピロリ菌の大きさは直径0.5μm、長さ2.5~4μmであり、顕微鏡で見ないと分からない大きさをしています。この菌は4~8本の鞭毛を持っており、これをプロペラのように使って活発に動いています。

ピロリ菌はウレアーゼという酵素を持っており、これで胃酸を中和し、胃の中に存在することができるのです。CagAやVacAなどの病原因子を持っており、これが胃の粘膜障害を起こすといわれています。

ピロリ菌ってよく聞く菌ですね。こんな毛が生えた菌が目で確認できては恐ろしいです。顕微鏡サイズで良かった(笑)
 

ピロリ菌ってどうやって感染するの?

ピロリ菌の感染経路は経口感染であると考えられています。成人への感染は比較的少ないとされており、子どものうちに感染したものが持続感染している状態が、胃の病気を発症するリスクを引き上げている要因といわれています。

経口感染って、水を始めとした飲食物などで間接的に病原体が口から体内に入ることですよね。
 

ピロリ菌感染の治療方法

胃の中にピロリ菌がいたら、除菌することが重要です。1994年にWHO世界保健機構はピロリ菌を胃がんの確実な発がん因子と認定しており、ピロリ菌除菌に胃がんの予防効果があることを認め、各国にその治療戦力を立てるように推奨しています。我が国では保険診療で、下記表のピロリ菌除菌治療ができます。河北総合病院にも、ピロリ菌外来があります。

ピロリ菌除菌治療(保険適用)

一次除菌 二次除菌
①PPI常用量1日2回
②アモキシシリン750mg 1日2回
③クラリスロマイシン 200mg(または400mg) 1日2回
①②③を1週間
①PPI常用量 1日2回
②アモキシシリン 750mg 1日2回
③メトロニダゾール 250mg 1日2回
①②③を1週間

私もそろそろピロリ菌検査を受けてみようと思いました。胃がんのようにピロリ菌を除去することで予防できるのはとてもいいことですね。河北チャンネルでは、山下先生による胃がんとピロリ菌について詳しくご紹介しています。ぜひ、動画も合わせてご覧ください。

 

【消化器内科】ページはこちら
■診察内容:消化器科は消化管から肝胆膵まで広い範囲の臓器を扱う診療科で、内科系では最も患者数が多く、専門とする医師も最も多い科/腹部症状(痛み、吐き気、吐血、血便、下痢、腹部膨満感など)や食欲不振、黄疸等の症状に対応/健康診断後の精査の胃内視鏡、便潜血陽性に対する二次検査としての大腸内視鏡も実施
■特色:内視鏡、検診内視鏡は健診センターで施行しているが、保険診療の内視鏡は当院で施行/毎年胃約4000件、大腸3000件おこなっている/胃がん、大腸がんなどに積極的に内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を施行。施行医師は5名おり、症例数も40件を越して毎年増加/大腸ポリープ切除は、可能な限りその場でおこなっており、不要な入院は避けるようにしている/胆管胆石・胆管炎の緊急症例が増加しているが、当院では、日中夜間を問わず早急な内視鏡的治療をおこない良好な結果を得ている/がんによる閉塞性黄疸もよくみられる疾患だが、入院時もしくは期日を開けずに内視鏡的ドレナージを施行、手術等次の治療つなげている/肝がんは減少傾向だが、当院では手術、ラジオ波焼灼術(RFA)、動脈化学塞栓術(TACE)、全身化学療法など進行度に応じて最後まで積極的に治療を実施/カプセル内視鏡を小腸の出血が疑われる症例に施行し、効果を挙げている/超音波内視鏡下に胃・膵等の穿刺が可能になり症例が増加
■医師数:常勤2名、非常勤4名
■主要機器・設備:Olympus社製各種内視鏡/Olympus社製EUS/小腸用カプセル内視鏡/SIEMEMS社製血管造影装置/GE社製造影超音波装置

 

2021.2.25

 

阿佐美

プロフィール
広報課に2020年中途入社。前職はITベンチャーの企画など。医療業界は初めての28才。趣味は舞台鑑賞・食べること・ヨガ。
 


 
※本記事は、社会医療法人 河北医療財団 広報課の企画編集により制作し、医師など医療従事者の監修を経た上で掲載しています。
※本記事は診療科に関する情報の提供を目的としているものであり、診療・治療行為を目的としたものではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当財団は責任を負いかねます。
※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。また、記事の内容はすべての医療機関に共通するとは限りません。予めご了承ください。
※「阿佐美」は、読者の皆さまにわかりやすくお伝えするためのフィクションです。実在しておりません。

 
 
 

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