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新人広報と学ぶ
心臓血管外科

広報課の新人が、創立92年の歴史ある河北医療財団や、杉並区のプチ情報などをご案内いたします。
 
こんにちは!2020年度中途入社の新人広報 阿佐美です。

河北総合病院には、脳神経外科、腎臓内科など、体の部位を科名に含む診療科がたくさんあります。今日はその中のひとつ「心臓血管外科」についてご紹介します。病気に気付くのは患部が痛くなって…というパターンばかり想像していましたが、血管の病気はそうとばかり限らないようです。
 

そもそも心臓血管外科ってどういうところ?

全身に血液を送るためのポンプである心臓や、血液を送る水路となる大動脈や血管の病気を手術で治すところです。

心臓はどこにあるかわかるけど、血管は体中にあるよね。どこにどんな症状が出るんだろう?
 

どんな病気に対応しているの?

・狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患
・大動脈弁狭窄症や僧帽弁閉鎖不全症などの弁膜疾患
・急性大動脈解離や胸部大動脈瘤、腹部大動脈瘤などの大動脈疾患

………。
なんか難しい漢字ばかりでなにがなんだかわからない…。心筋梗塞は良く聞くけれど、突然ものすごく痛くなって救急車で運び込まれるとか、「突然死」の原因というイメージがあって怖いなぁ。

 

心臓や血管の病気では、どんな症状が出るの?

・胸が痛い、苦しい、しめつけられる
・脈が突然速く、または遅くなる
・手足がむくむ、しびれる
・足(ふくらはぎなど)の血管がぼこぼこと浮いている など

え、手足のむくみも…?そっか、血流が滞ることが原因か。正座で血の巡りが悪くなると足もしびれるから、血管の病気でしびれが出るのも納得。
 

どういうタイミングで病気が発見されるの?

・健診で発見される(聴診で心雑音が聴取される、胸部レントゲンで心拡大を認める)
・風邪のような症状が長引いて発見される
・心不全を発症して救急車で搬送されて発見される など

急に胸が苦しくなったら怖いなぁ。早めにわかる方法はないのかな。

早期発見のためには?

心臓弁膜症のセルフチェックリストがあります。気になる項目があったらすぐに受診してください。

【早期発見のためのセルフチェックリスト(12項目)】
□ 以前より体重が増えている(半年で2kg以上)
□ 血圧が高くなってきている
□ 行動範囲が狭くなっている
□ 体がだるく、疲れやすくなっている
□ 時折動悸を感じる
□ 息切れの頻度が増えている
□ 坂道を登ると息が上がる
□ 労作時に胸の痛みを感じる
□ めまいを感じる
□ 足のむくみが次第にひどくなってきた
□ 食欲が落ちてきた
□ 意識を失うことがある

私のこの体重増加は…原因に心当たりがあるから大丈夫かな…

どういう治療方法があるの?

冠動脈疾患(狭心症、心筋梗塞)⇒心臓カテーテル治療(ステント 留置)、冠動脈バイパス手術
弁膜症⇒弁形成術、弁置換術
心筋症⇒ペースメーカー、人工心臓、心臓移植
不整脈⇒ペースメーカー、植え込み型除細動器、不整脈手術

手術の様子

悪いところをとるというだけではなく、器具を埋め込む手術がいろいろあるんだね。他科とも連携して、それぞれの患者さんにとって最適な治療を選択してくれるというのは心強いな。
 


 

医療技術の進歩によって、少し前までは非常に大変だった手術が多くの患者さんに対応できるようになった現在でも、無症状で経過し突然死の原因となる大動脈瘤や急性大動脈解離などは、いぜん死亡率が高い病気だそうです。救命には少しでも早い治療が必要とのことですので、異常が現れたらすぐに受診するようにしてくださいね!心臓や血管の病気は、初期の頃は無症状だそうですから、健康診断などで指摘されたらしっかり調べることも重要です。

 

【心臓血管外科】ページはこちら
■診察内容:虚血性心疾患(狭心症)、弁膜症(大動脈弁狭窄症、大動脈弁閉鎖不全症、僧帽弁閉鎖不全症)、大動脈疾患(大動脈瘤、大動脈解離)に対しての外科的治療/循環器疾患における緊急手術への対応/末梢血管疾患(急性下肢動脈閉塞症など)の外科的治療
■特色:循環器内科との密接な連携を図り、術前から術後まで最良の医療を提供/開心術全般に対応しており複数の心疾患合併症例も柔軟に対応が可能/帝京大学病院や榊原記念病院の心臓血管外科医と連携を図り万全な体制での手術を実施
■医師数:常勤2名・非常勤3名
■主要機器・設備:人工心肺装置/PCPS、IABPなどの補助循環装置

 

2020.8.12

 

阿佐美

プロフィール
広報課に2020年中途入社。前職はITベンチャーの企画など。医療業界は初めての28才。趣味は舞台鑑賞・食べること・ヨガ。
 


 
※本記事は、社会医療法人 河北医療財団 広報課の企画編集により制作し、医師など医療従事者の監修を経た上で掲載しています。
※本記事は診療科に関する情報の提供を目的としているものであり、診療・治療行為を目的としたものではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当財団は責任を負いかねます。
※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。また、記事の内容はすべての医療機関に共通するとは限りません。予めご了承ください。
※「阿佐美」は、読者の皆さまにわかりやすくお伝えするためのフィクションです。実在しておりません。

 
 

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