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新人広報と学ぶ
整形外科
~肩こりと肩関節疾患~

広報課の新人が、創立92周年の歴史ある河北医療財団や、杉並区のプチ情報をご案内いたします。
 
こんにちは!新人広報 阿佐美です。

デスクワークが続くと悩まされるのが肩こり…長い時間パソコン作業をしていると、動かすと痛いレベルになることも。肩を回したり、温めたりで楽になるけれど、肩こりって病気なのかな?そもそもこの痛みは肩こりなのかな…?
 

肩こりとは?

疲労やストレスから、首や肩についている筋肉が緊張し、硬直する状態をいいます。
肩こりに関係する筋肉はいろいろありますが、首から肩にかけてある「僧帽筋」がその中心になります。僧帽筋は肩甲骨を安定させ、肩関節の運動や肩甲骨の運動に関与する重要な筋ですが、僧帽筋裏面を走行する静脈は解剖学的な特徴から、血液還流が滞りやすくなっています。

2019(令和元)年厚生労働省国民生活基礎調査によると、女性が訴える「病気やけが等の自覚症状」が最も多いのが肩こりなんですって!ちなみに男性も二番目に多く訴えているわ(一番は腰痛)。
 

肩こりの分類

肩こりは、よく起こる症状のため軽く考えてしまいがちです。しかし、原因によっては注意が必要な場合もあります。

本態性肩こり:原因疾患のない肩こり
・運動不足や不適切な運動
・姿勢(前屈)など

症候性肩こり:原因疾患のある肩こり
・脊柱疾患、肩関節疾患
・内科疾患→心臓、肺、胆のう
・眼科、耳鼻科疾患→視力低下、耳鳴り
・歯科疾患→むし歯など
・心療内科疾患→心身症、うつ病

肩の病気だけじゃなくて、思わぬ箇所の病気で肩こりの症状が出ることもあるんだ。でも肩が痛いと、まずは肩の病気が気になるな。
 

肩こりと肩関節疾患の見分け方

□腕を頭の上に上げると肩が痛い
□肩の周辺を押すと痛い
□両腕を左右に広げると肩が痛い
□腕を腰から背中に回すと肩が痛い
□肩を動かしにくい

これらに当てはまる場合は、単なる肩こりではなく、肩関節の病気の可能性があります。正しい診断を受けて、適切な治療を受ける必要があります。例えば肩関節疾患の中ではもっとも頻度が高い「腱板断裂」や「腱板部分断裂」は加齢変化と外傷によって起こりますが、手術が必要になる可能性が高い疾患です。

肩こりには運動が効果的だけど、もし断裂してたら逆効果ですよね? 痛みが治まらなかったり、いつもと違う酷い痛みが出た場合は、まずは整形外科に相談しましょう。
 

河北総合病院の整形外科

整形外科は、運動器の機能回復、機能再建、機能維持をおこなう診療科です。河北総合病院の整形外科では手術治療を中心とした、急性期医療をおこなっております。また河北リハビリテーション病院をはじめ、近隣の回復期病院とも緊密な連携をとり、手術後の回復にも万全の体勢を整えております。

2019年度には1,016件の手術実績がありました。手術後にはもちろんリハビリテーションが必要ですが、病気の治療や全身管理が必要な時期(急性期)は河北総合病院で、全身状態が落ち着いてからは(回復期)河北総合病院の外来や河北リハビリテーション病院で対応可能ですよ。

河北総合病院 整形外科は、地域の先生方からの紹介を中心に診療しております。受診される際はかかりつけの先生からの紹介状をご用意の上、当院までご連絡ください。
 

整形外科

■診療内容:手術治療を中心とした、急性期医療をおこなっております。/膝関節、肩関節、股関節などの変性疾患(変形性関節症)に対する人工関節手術/スポーツ障害(ACLや肩関節脱臼など)や腱板断裂に対する関節鏡手術/関節リウマチに対する手足の手術や人工関節手術/高齢者の大腿骨近位部骨折や橈骨遠位端骨折に対する手術/手根管症候群や肘部管症候群などの末梢神経障害の手術/上腕骨顆上骨折や外顆骨折などの小児骨折に対する手術
■専門外来:膝関節、股関節、肩関節、肘関節、スポーツ、リウマチ、骨粗鬆症
■主要機器・設備:関節鏡は2セットあり、一日3件程度の関節鏡手術に対応可能です。/高齢者大腿骨近位部骨折に対しては、インプラントを常備しており、早急な対応が可能です。

整形外科について詳しくはこちら

 

2020.10.14

 

阿佐美

プロフィール
広報課に2020年中途入社。前職はITベンチャーの企画など。医療業界は初めての28才。趣味は舞台鑑賞・食べること・ヨガ。
 


 
※本記事は、社会医療法人 河北医療財団 広報課の企画編集により制作し、医師など医療従事者の監修を経た上で掲載しています。
※本記事は診療科に関する情報の提供を目的としているものであり、診療・治療行為を目的としたものではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当財団は責任を負いかねます。
※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。また、記事の内容はすべての医療機関に共通するとは限りません。予めご了承ください。
※「阿佐美」は、読者の皆さまにわかりやすくお伝えするためのフィクションです。実在しておりません。

 
 

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