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新人広報が伝える
救急集中治療科

広報課の新人が、創立92周年の歴史ある河北医療財団や、杉並区のプチ情報をご案内いたします。

こんにちは!2020年度中途入社の新人広報 阿佐美です。

皆さんは、救急外来に受診したことはありますか?私が小学生の頃、救急外来をモデルにした有名なドラマが放送されていました。とても有名なドラマだったので、ご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、救急集中治療科についてご紹介します。
 

救急集中治療科とは、どんな診療をおこなうの?

通常の対応では間に合わない病態や休日や夜間に緊急性のある患者さんを対象に診療をおこなっています。別名ERともいいます。ERとはEmergency Roomの略であり、救急室や救急外来を意味する言葉です。本来のER型救急医療は北米型救急医療モデルのことをいいます。河北総合病院では、救急外来にて対応しています。

私の地域の病院では、ERと呼ばれていました。何が違うのかなと不思議だったけど、意味は同じなのですね。
 

救急指定病院はご存知ですか?

救急指定病院とは、消防法の救急病院などを定める省令によって定められていて、都道府県が指定した病院のことをいいます。救急業務は都道府県が医療法における医療計画によって、症状と緊急性から3段階に分けて医療体制を整えています。この3段階というのが、一次救急、二次救急、三次救急といわれています。

一次救急:初期救急とも呼ばれて入院の必要がなく、帰宅可能な軽症患者に対しておこなう救急医療のことです。患者さん、もしくはご家族など身近な人に付き添ってもらい、来院することがほとんどです。

二次救急:24時間体制で救急患者の受け入れができるようになっていて、手術も含めた入院を提供できる設備が整っていること。救急医療の知識と経験が豊富な医師が常に従事していること。救急患者のための専用病床が整備されていることなどの条件を満たしている病院がおこなう医療のことです。

三次救急:一次救急や二次救急では対応できない重症・重篤患者に対しておこなう医療のことです。救命救急センターや高度救命救急センターが設けられており、24時間体制で救急患者の受け入れをおこなっています。また、三次救急の指定を受けている病院は救急医療の教育機関としての役割もあります。

対応する医療によって分類がされていました。ちなみに、河北総合病院は二次救急です。
 

河北総合病院 救急集中治療科(ER) について

河北総合病院 救急集中治療科では、東京都指定二次救急医療機関、救急告示病院の確定を受けています。2019年度は、約8千の救急車を受け入れました。

診療内容は下記の通りです。

1.重症度や傷病の種類や年齢によらず可能な限りの救急患者を診療しています。

2.救急患者を診療し、必要に応じて各科専門科にコンサルテーションをおこなっています。

3.救急医が救急集中治療科の管理運営をおこなっています。

4.研修医が救急診療する場合には、救急集中治療科に常駐する救急専門医もしくは各科指導医が指導をおこなっています(日本救急医学会専門医修練施設)。

5.患者さんの緊急度・重症度に応じ、診察の順番を看護師が決定しています(トリアージ)。

6.2013年より救急救命士がスタッフに加わり、病院救急搬送車の運営・管理や看護補助業務をおこないます。

特徴としては、地域密着・徹底救急をおこなっており、当院の救急車の受け入れ率は比較的高い値を推移しています。入院病床がない、専門医がいない、ERが一杯で対応困難などの理由で救急患者の受入れをなるべくお断りしないよう、今後も病院全体の体制を強化していく努力を継続し、受診された患者さんがスムーズに検査・診断・適切な治療を受けられるように専門各科との連携強化に努めています。また、杉並区の地域医療支援病院であり、他院からの紹介患者さんが数多く来院されます。地域住民の皆さんが急病になったときに行き場がなくなるようなことがあってはならないため、地域の患者さんが安心して暮らしていただけるように最大限の努力をしていきます。また、河北総合病院は臨床研修病院として多くの医師たちが巣立っていきました。その歴史は古く1948年インターン教育研修が始まりです。臨床研修プログラムの中でもER研修には重点が置かれ、3ヶ月以上の研修が必修化されています。救急専門医の指導の元、研修医が数多くの患者さんに接し、幅広い対応能力を身につけられるような教育にも力をいれています。

各科疾患の専門科の医師に相談をしてもらえるのは、いいことですね。受け入れ病院から断られ、救急車でたらい回しになんてニュースもたまに聞くけど、当院の救急応需率は高くて安心!
 

みなさまへのお願い

救急集中治療科部長よりひとこと

当院には5名の救急専門医が在籍しており、可能な限り昼夜を問わず専門医が対応する体制を敷いています。そのバックには多くの専門診療科が即応体制で控えているのが強みです。河北総合病院 救急集中治療科は、緊急に治療を要する二次救急を扱っています。救急対応が必要な患者さんを当院で少しでも多く受け入れるために、緊急性がなかったり軽症の場合には一般の外来受診をお願いいたします。

救急救命士からのひとこと

2013年から病院救急車(河北救急車)を運用するために私たちが新しくERに加わりました。近隣医療施設から緊急性が高い患者さんや、入院・手術が必要な患者さんなどを中心に当院へ搬送したり、専門治療のために当院から他の医療施設への搬送をおこなっています。病院救急車の特徴は人工呼吸器などの高度な処置を継続しながら搬送することが可能であり、病院専属の救急救命士が医師や他の医療スタッフと連携しながら様々な症例に対応できることが最大の強みです。日頃から地域の医師や医療スタッフと顔の見える関係を築き、円滑な搬送をおこなうことを心がけています。また院内では救急外来で処置介助や救急隊からのホットライン・受診電話相談の対応をおこない、より多くの救急患者受け入れに努めています。地域の皆さまには身近な救急であり、もしもの時の河北救急車ですが症状が悪くなる前に近隣の医療機関へ早めの受診をお願いいたします。

看護師からのひとこと

救急外来では、小児から高齢者までの幅広い年代の地域の患者さんを、24時間受診の受け入れをおこなっています。また、緊急内視鏡や血管内治療など高度な治療も緊急でも対応するために、医師、救急救命士をはじめ他の職員とも連携を図れる体制を整えています。看護部の理念でもある「恕のある美しい看護の探求」を大切に、患者さんやご家族の方が安心して受診できるように心がけています。

 

New Faceのご紹介

河北総合病院に4月に着任された救急集中治療科の新しい医師を紹介します。

救急集中治療科 河北 光 医師

日本医科大学卒

Q:救急医をめざしたきっかけを教えてください。
急性期病院の玄関として、最前線で患者さんの治療に当たれるため。

Q:座右の銘を教えてください
常に広い視野を持つ。

Q:患者さんへメッセージ
地域の方が安心できる救急医療を提供できるように頑張ります!

【救急集中治療科】ページはこちら
■診察内容:傷病の種類、年齢によらず可能な限り救急患者をERで診療/必要に応じて各専門科にコンサルテーション実施/研修医が救急診療をする際は、必ず救急専門医、もしくは各科指導医が指導/トリアージナースにより、緊急度・重症度に応じた診察の順番を決定
■特色:ER型救急診療に加え、6床の救急ICUを管理運営/救急外来には小児から高齢者まで救急搬送で内科系、外科系を問わず様々な疾患、傷病の患者さんが来院/救急救命士がスタッフに加わり、消防庁と同等の病院救急搬送車を駆使し、各医療機関と連携し救急患者搬送を実施
■医師数:常勤5名、非常勤2名

 

2020.10.7

 

阿佐美

プロフィール
広報課に2020年中途入社。前職はITベンチャーの企画など。医療業界は初めての28才。趣味は舞台鑑賞・食べること・ヨガ。
 


 
※本記事は、社会医療法人 河北医療財団 広報課の企画編集により制作し、医師など医療従事者の監修を経た上で掲載しています。
※本記事は診療科に関する情報の提供を目的としているものであり、診療・治療行為を目的としたものではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当財団は責任を負いかねます。
※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。また、記事の内容はすべての医療機関に共通するとは限りません。予めご了承ください。
※「阿佐美」は、読者の皆さまにわかりやすくお伝えするためのフィクションです。実在しておりません。

 
 

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