文字サイズ変更

h1タイトル

【開催報告】第20回市民公開講座『いつまでも安心して暮らすために~認知症はこわくない~』

2019年10月5日(土)多摩市 聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンターにあるアウラホールにて、社会医療法人河北医療財団 多摩事業部 第20回市民公開講座『いつまでも安心して暮らす~認知症はこわくない~』を開催いたしました。

第1部の基調講演では東京都健康長寿医療センター 糖尿病・代謝・内分泌内科専門部長 田村 嘉章(たむら よしあき)先生、慶應義塾大学大学院 健康マネジメント研究科 教授 堀田 聰子(ほった さとこ)先生のお2人をお招きしました。

田村先生のご講演では、「生活習慣病と認知症~日常生活の中での認知症予防のヒント~」をテーマに認知症予防について食事や運動、生活習慣との関わりを研究データに基づきご説明いただきました。予防で大切なのは食事と運動ですが、これを食べたら良いという特定の食品はなく、バランスの良い食事を摂ることが重要です。運動については高齢者の方には筋トレやウォーキングなどの有酸素運動が良いとお話されました。また飲酒はほどほどに、ご高齢の方であっても禁煙は今からでもしたほうが良いとのことでした。バランス良く食べて運動するという当たり前の生活が1番の予防につながるとご説明されました。

堀田先生のご講演では、「認知症とともによりよく生きる いまと未来に向けて」をテーマに代表を務める認知症未来共創ハブでの活動を中心にお話されました。認知症になっても、認知症だからこそよりよく生きる、生きられる社会を目指すために専門職やNPO、企業、自治体などと協力して活動されています。認知症の方はさまざまな問題に直面し、それとつきあい、自分で指揮し、チャレンジしています。健康かどうかは状態ではなく一人ひとりの考え方。先に弱さや生きづらさに出会った認知症の方から学ばせていただくという姿勢があれば認知症もこわくないと思えるのではないでしょうかとお話されました。

第2部では「私たちの暮らしの中で~認知症支援と相談窓口~」をテーマに河北医療財団 理事長相談役 天本 宏(あまもと ひろし)、多摩市中部地域包括支援センター 木下 公大(きのした こうだい)、天本病院 地域認知症支援センター 鶴岡 麻生子(つるおか まいこ)の3人が登壇し、事例を交えながらさまざまな相談窓口のご紹介をいたしました。認知症支援は医療だけでなく、介護・福祉・地域の方々とともに支援すること、一人ひとりにあった窓口を活用することが大切です。

アンケートでは「認知症の予防にはどうしたら良いか。生活習慣、食事、運動の面で参考になりました。」「認知症になるのは予防に失敗したからではないよという見方・考え方に共感。認知症はこわくないと少し思えた。」「何か困った時には、相談窓口があるとの事、大変心強く感じました。将来、お世話になると思います。よろしくお願いいたします。」などのご意見をいただきました。

今回の市民公開講座を通して少しでも認知症に対する理解や今後の人生を考えるきっかけになっていただけたら幸いです。

ご参加されたみなさま、ありがとうございました。


河北医療財団 | 日付:  カテゴリ:イベント・講座, 多摩エリア, 市民公開講座

TOP