お味噌づくり ～担う力を活力に～

こんにちは、デイケアの松崎です。
いつもシーダ・ウォークのブログをご覧いただき、ありがとうございます！

デイケアにおけるリハビリテーションプログラムのひとつとして、園芸活動があります。土や肥料づくりからはじまり、種まき、育苗、そして収穫まで。しかし色々な作物を作るうち、さらに一歩、「収穫したもので何か作れないか」と考えるようになりました。
そこで今回は、その第一弾として実施した「お味噌づくり」をご紹介します。少々長くなりますが、コロナ禍での制限ある活動の中、ご利用者さんと一緒にあゆんだ「お味噌づくり」の全軌跡をお届けします！
　

大豆づくり

味噌を作るために一番必要な原料、それは大豆です。そこでまずは大豆、つまり枝豆づくりから始まります。
　
もちろん、枝豆も施設内で作ります。歩行練習をしながら様子をみたり、たくさん水をまきました。次第に枝豆が枯れてきて、房からカラカラと音が鳴ると大豆の実りの合図です。一つひとつ、丁寧に房から採取し、寝かせます。この育苗から収穫まで、すべてをデイケアに通うご利用者さんとおこないました。
　

味噌づくり

しっかりと寝かせたら、茹でてすりつぶします。次は塩と麹を混ぜ、瓶に詰めて暗所へ。どうです？なんか味噌っぽくなってきました。ここからは1ヶ月ごと、ご利用者さんと一緒に観察・評価をしていきます。
　

はじめの1～2ヶ月に大きな変化はありませんでしたが、3ヶ月くらい経った頃から茶色が濃くなってきます。そして半年も経つと艶も出てきて、色も匂いもしっかりとお味噌になりました。
　

参加された方の感想

無事にお味噌ができたところで、ご利用者さんに感想を聞いてみました。
　
Q.お味噌づくりはいかがでしたか？
『初めての経験で、自分で作れるなんて思ってもみなかったの。とてもうまくできたわ』
　
Q.お味噌を使って何か調理しましたか？
『お味噌汁を作ったの！とっても美味しくて。去年採った大豆、その一つひとつがこの味噌になったのね。今までで一番おいしかった。料理する度に思い出すのよ』
　
Q.最後に感想を
『毎月、お味噌はどうなってるかなぁって、ホント楽しみだった。今日は頭痛いから休もうかなって思っても、観察する日だから気になって休めない（笑）お味噌だけじゃなく、いろいろなことをやらせてもらって、それが力になってるの。自分にもやれることがあるんだぁって。大げさじゃなく、生きていることを感じられる。ほんっとーに、皆さんに感謝だわ』
　
すてきな感想を、ありがとうございます。
私たちにとってデイケアは身体機能の維持向上の手段だけではなく、心の健康、「精神賦活」も重要と考えています。
齢を重ねることは美しく、知恵を携えているという強み。「できない」ではなく「やれる」こと。そしてみなさんに、「担う力」が起こす明日への活力を感じていいただきたいです。それらを当たり前の生活の中に組み込んで、みなさんを支えられたら思っています。
　
もちろん、お味噌づくり以外にも、デイケアではいろいろな活動をしています。ご興味がありましたら、ぜひご連絡を！
これからも、どうぞ皆さまとのご縁を繋げられますように。
　
■お問い合わせ
03-5311-6262
月～土曜日　9:00～17:30　※祝日除く
　
　
　

2022年12月27日　カテゴリー(介護老人保健施設 シーダ・ウォーク): ブログ。

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