本格!藍染め体験

本格!藍染め体験

こんにちは、シーダ・ウォークの齊藤です。
先日お伝えしましたとおり、藍染め体験をおこないました。今回はより本格的な藍染めを体験していただくため、看護師、セラピスト、介護職、事務職など、大勢のスタッフに協力してもらいました。

感想させた蓼藍の葉そもそもの始まりは今年の春。原料として蓼藍(たであい)の種を撒くところからスタートしました。夏には大きな葉が茂りますので、それを何度も刈り取っては乾燥させ、合計60gもためました。少なそうに感じるかもしれませんが、乾燥した葉でこの量を集めるのは、なかなか大変な作業なのです。
 

そして体験当日。

藍染めの染料抽出

大きな鍋を使い、乾燥させた蓼藍の葉を煮出して染料を作ります。1回目はそのまま捨ててゴミを取り、2回目からは薬品を加えます。薬品を加えると、とたんに青臭いような、かなりきつく独特の臭いが広がります。その臭いにも耐え、2回目、3回目、4回目と、何度も煮出して合計3リットルもの染料を抽出しました。できた染料はいくつかの容器にわけ、ご利用者さんの各グループに配ります。

ここから、ご利用者の皆さんによる染めの工程です。

藍染めのために折りますまずは布や和紙を、模様ができるよう折りたたんだり、型をあてて縛っておきます。この折り方に、一人ひとりの個性が出ます。四角に折ろうか、三角がいいか、棒は一本にしようか、斜めにいれてみようかなどなど。いろいろと悩みながら、皆さん試行錯誤されていました。
 

それではいざ、藍染め開始。

藍染め

手袋をはめ、職員と一緒に布や和紙を染料に浸していきます。染色の作業が終わったら、広げて乾燥させます。空気に触れると徐々に色が濃くなって、模様がはっきりと現れます。この瞬間が藍染めの醍醐味。イメージどおりの柄になった方、イメージとは全然違った方。みんなそれぞれに、ステキな藍染めができあがっていました。
 

藍染め完成!ここまで本格的な藍染めは人生でも初めて体験したという方が多く、色が変わっていくライブ感も味わっていただけて、驚きや喜びの声があちこちから聞こえてきました。
 
何人かの方の感想をご紹介します。
 
・これが藍染めなのね、色がきれいで嬉しいわ
・空気に触れると、色が青になるなんて不思議
・初めてだけど良い色ね
・前に自分でやった時はこんな綺麗に色が出なかったわ
・シーダに来て、一番の思い出ができた
 
ご利用者同士でも、「それもいいわね」「あなたの色きれいじゃない」など、普段よりも多く楽しそうにお話しされていました。また集団活動にあまり参加されない方も、藍染めは珍しいからと参加してくださいました。
 

なかなか大変なイベントでしたが、皆さんとても喜んでくださり、私たちも笑顔がみられてとても嬉しかったです。驚きや発見のある楽しいイベントを、これからも定期的に開催していけたらと思っています。
 
 
 


2021年12月6日 カテゴリー(介護老人保健施設 シーダ・ウォーク): ブログ