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新人広報と学ぶ
舌下免疫療法

広報課の新人が、創立93周年の歴史ある河北医療財団や、杉並区のプチ情報をご案内いたします。
 
6月に小児の舌下免疫療法についてご紹介しましたが、今回は大人の舌下免疫療法を河北総合病院 分院のアレルギー科で学んできましたので、ご紹介します。舌下免疫療法でスギ花粉やダニ対応ができるそうです。私も長年花粉症とは様々なアイテムで戦ってまいりましたが、症状の緩和に期待して舌下免疫療法にトライすることにしました!
 

予約方法

舌下免疫療法の予約方法は、2つあります。
1.河北総合病院にかかりつけの方は、主治医にご相談ください。
2.河北総合病院を受診されたことのない方は、かかりつけ医の紹介状をご用意の上、患者予約センターへご連絡ください。
 

患者予約センター

03-3339-5322
月~金曜日 9:00~12:00、13:00~16:00
土曜日 9:00~12:00
お電話でご予約する際は、下記をご活用ください。
https://kawakita.or.jp/suginami-area/wp-content/uploads/2021/04/yoyakuc.pdf
 

舌下免疫療法を受けるまでの流れ

 

診察1回目

 
1.受付
当院かかりつけの方は、いつも通りの受付をおこなってください。当院に初めて受診される方は、河北総合病院 紹介窓口へ「初めて受診」するということを伝え、保険証と紹介状をお渡しください。診察券を発行後、スタッフより外来へご案内いたします。

 
2.診察
河北総合病院 分院の外来にて、呼吸器内科 森田医師の診察となります。診察時には、アレルギー歴や現在服用中のお薬などについて質問いたします。お薬手帳をお持ちの方は、必ずご持参ください。採血検査のご案内と、次回の予約(おおよそ1週間後)をお取りします。

 
3.採血検査
河北総合病院 分院1階の採血室にて、採血をおこないます。この採血検査で、アレルギーについて調べます。結果は2回目の診察時にお渡しします。採血が終わりましたら、1回目の診察は終了です。

 

受診2回目

 
1.受付
2回目の診察を受ける際は、河北総合病院 分院の入口を入ってすぐ右手にある自動受付機でおこないます。なお、本館にある自動受付機でも受付可能です。

2.診察
前回同様に、河北総合病院 分院の外来にて、呼吸器内科 森田医師の診察を受けます。1回目の受診時に実施した採血検査の結果で、スギ花粉舌下錠の処方が可能と判断された場合には薬の投与をおこないます。舌下免疫療法を実施する場合、以降は大体2ヶ月に1回の診察となります。

 
3.薬の投与
診察が終わりましたら、お会計を済ませてから近隣の調剤薬局にてスギ花粉舌下錠の受け取りをお願いしています。薬を受け取ったら、処置室で看護師から投与の方法をご説明します。投与後副作用などの問題がないと医師および看護師が判断したら、終了となります。

 

服用期間

スギ花粉舌下錠での治療期間は、大体3~5年といわれています。期間は長いですが、服用をすることで今まで辛かったスギ花粉症の症状が緩和されます。初めの2週間は慣らし期間で、シダキュアスギ花粉舌下錠2,000JAUを服用します。その後はシダキュアシダキュアスギ花粉舌下錠5,000JAUとなります。
 

薬の投与方法

1.服用量を切り離します。
2.裏面の印から剥がします。

3.下から押し上げ、薬を取りだします。欠けたり割れたりした場合、それらも一緒に服用してください。

4.舌の下に薬を置くとすぐ唾液で溶けてなくなりますが、唾液はすぐに飲み込まず、1分間は舌下に保持してください。

5.1分間保持した後は飲み込み、その後5分間はうがいや飲食をおこなわないでください。
 

服用上の注意

服用前後2時間は、激しい運動、アルコール摂取、入浴は避けてください。下記のような副作用がでる場合があります。
 

副作用

・口の中が腫れる、かゆくなる
・耳がかゆくなる
・喉のかゆみ、不快感
・鼻汁がでる
 
上記の副作用が出た場合、あるいは激しい喘息発作や口の中に傷や炎症がある、体調が悪い、口内の手術や治療をおこなった際などは、主治医にご相談ください。
 

スタート時期

5月下旬~秋頃までに始めるとよいでしょう。花粉の飛んでいる12~5月初旬は避けてください。
 
わたしもついに舌下免疫療法がはじまりました。来年からは、スギ花粉のアレルギー症状が楽になることを期待しています。服用から2週間くらいは、喉のかゆみや鼻汁などの副作用がでましたが、1ヶ月過ぎるとおさまってきました。毎日同じ時間に服用することにしていますが、万が一忘れてしまっても気が付いた時に服用すれば大丈夫だそうです。ただし、丸1日忘れたからといって、翌日に2つまとめて服用はしてはいけないとのことですよ。今回私がはじめたのはスギ花粉の舌下免疫療法ですが、ダニ対応の舌下免疫療法もあるそうです。そちらはオールシーズン、いつでも開始できるそうなので、気になった方は医師に相談してください。
 

アレルギー科

■対応疾患:気管支喘息、アレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎、食物依存性運用誘発アナフィラキシー、食物アレルギー、ラテックスアレルギー、口腔アレルギー症候群など
■医師数:非常勤医師1名

アレルギー科について詳しくはこちら

 

2021.9.15

 

阿佐美

プロフィール
広報課に2020年中途入社。前職はITベンチャーの企画など。医療業界は初めての28才。趣味は舞台鑑賞・食べること・ヨガ。
 


 
※本記事は、社会医療法人 河北医療財団 広報課の企画編集により制作し、医師など医療従事者の監修を経た上で掲載しています。
※本記事は診療科に関する情報の提供を目的としているものであり、診療・治療行為を目的としたものではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当財団は責任を負いかねます。
※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。また、記事の内容はすべての医療機関に共通するとは限りません。あらかじめご了承ください。
※「阿佐美」は、読者の皆さまにわかりやすくお伝えするためのフィクションです。実在しておりません。

 
 
 

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