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新人広報と学ぶ「病理診断科」

広報課の新人が、創立92周年の歴史ある河北医療財団や、杉並区のプチ情報をご案内いたします。
 
こんにちは!新人広報 阿佐美です。
みなさん「病理医」をご存知ですか。患者さんと直接対面する機会は多くありませんが、病院医療の質を保つために必要かつ欠かすことのできない存在なのです。そんな病理医がいる「病理診断科」は、どんなことをする科なのでしょうか。

 

病理診断科は、何を診るの?

「病理」とは、辞書によると「病気の原因・過程に関する理論的な根拠」とあります。
病理診断科は、患者さんの体の病変部組織を肉眼ならびに顕微鏡的に観察して、人間の病気の最も確実な診断をおこなう診療標榜科です。がん、炎症、循環障害、変性、奇形などの人間のすべての病気について、病理専門医が正確な病理組織学診断をおこないます。
 

病理組織診断

患者さんの体から診断のために採取された組織や外科手術で切除された臓器組織から、肉眼的観察、顕微鏡的観察により病変のできるだけ正確な診断をおこない、治療方針決定に役立つ情報を臨床医に提供します。
 

手術中の迅速診断

手術の方針を決定するために、外科医は手術中に患者さんの組織の一部を切除し、病理診断科に検査の依頼をすることがあります。病理専門医はそれを顕微鏡で観察し、がんかどうかなどの病変の性格を明らかにします。
 

細胞診断

ばらばらになった細胞を観察して、病変が何かと検討します。胸水や腹水あるいは膣液など、体液内に浮遊している細胞を観察して病変を推定します。
 

病理解剖(剖検)

患者さんが亡くなられた場合は、ご遺族の承諾のもとに解剖をおこない、病気の本態を明らかにし、病気の最も正しい確実な最後の診断である病理解剖学的診断をおこないます。

人間の身体のあらゆる部分、あらゆる病気を診ている科なのですね。患者さんの体調や症状といったものではなく、身体の組織や、細胞から病気を突き止めて、治療方針の決定に貢献しているのですね。
 

病理診断科は新しい標榜診療科

「標榜診療科」とは医療法厚生労働省省令によって、医療機関が表示や広告をしてよいと認められた診療科目名です。「病理診断科」は2008年4月に標榜診療科となりました。
河北総合病院では 2011 年 10 月に病理診断科が正式に発足し、充実した病理診断体制の下で精度の高い病理診断がおこなわれています。

「令和元(2019)年医療施設(動態)調査・病院報告の概況」によると、病理診断科のある一般病院数は、2008年には168だったのが、2018年には916にも増えていました。それだけ必要とされているということですね。でも病院数に対する割合は13%くらいですから、どこの病院にもある科というわけではないようです。同じ病院内で調べてもらえるのは、結果までのスピードなども含め、安心に繋がります。
 
河北総合病院では、病理専門医が、病理を専門とする臨床検査技師と一体となって、正確な病理組織学診断をおこなうことを目的としています。また「セカンドオピニオン外来」もおこなっており、当院以外の医療機関に入院または通院されている患者さんを対象に、現在の診断・治療に関して当院の専門医が、第三者としての意見を提供しております。
 

【病理診断科】ページはこちら
■2019年度検査数:剖検 11件/CPC 9件/生検・手術症例病理診断 4,622件/細胞診 13,671件/術中迅速診断 60件
■外来診療:常勤医師:1名/非常勤医師:4名
■主要機器設備:自動包埋装置/ミクロトーム/自動染色装置/自動封入装置/顕微鏡/蛍光顕微鏡/顕微鏡写真装置/クレオスタット
【セカンドオピニオン外来】ページはこちら
■相談日:毎週木曜日 10:00 ~ 12:00(1回最大60分)
■相談内容:現在の病理診断に関する病理専門医としての意見提供/今後の見通しに関する病理専門医としての意見提供
※完全予約制

 

2021.1.6

 

阿佐美

プロフィール
広報課に2020年中途入社。前職はITベンチャーの企画など。医療業界は初めての28才。趣味は舞台鑑賞・食べること・ヨガ。
 


 
※本記事は、社会医療法人 河北医療財団 広報課の企画編集により制作し、医師など医療従事者の監修を経た上で掲載しています。
※本記事は診療科に関する情報の提供を目的としているものであり、診療・治療行為を目的としたものではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当財団は責任を負いかねます。
※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。また、記事の内容はすべての医療機関に共通するとは限りません。予めご了承ください。
※「阿佐美」は、読者の皆さまにわかりやすくお伝えするためのフィクションです。実在しておりません。

 
 

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