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新人広報と学ぶ「循環器内科 ~心臓に関する病気~」

広報課の新人が、創立92周年の歴史ある河北医療財団や、杉並区のプチ情報をご案内いたします。
 
こんにちは!2020年度中途入社の新人広報 阿佐美です。12月に入り、2020年も残り少なくなってきましたね。季節も冬らしくとっても寒くなりました。

さて、皆さんは、冬に気をつけた方が良い疾患ってご存知ですか?冬には「ヒートショック」と呼ばれる生理現象が起きます。ヒートショックとは、環境や室内・室外の温度差により血圧が大きく変化してしまい、全身にダメージを及ぼす現象をいいます。寒いと血管が収縮し血行が悪くなります。特に動脈硬化が起きている血管では血液が通りにくくなり、血管が詰まってしまうため、心筋梗塞を起こしやすくなってしまいます。今回は、血圧や心筋梗塞などに関わっている循環器内科を紹介します。
 

循環器内科が関わっている疾患

まず、循環器とは人間の器官の分類の1つで、全身に血液やリンパなどの体液を体内で流通し、循環させる働きをおこなう器官です。循環器疾患とは、血液を全身に循環させる臓器である心臓や血管などが正常に働かなくなる疾患のことです。河北総合病院 循環器内科が関わっている主な疾患は、高血圧、心疾患(急性心筋梗塞、虚血性心疾患、心不全)、動脈瘤などです。

趣味のヨガでよく「リンパを流しましょう」といわれます。リンパや血液に関係しているところが循環器内科なんですね。
 

虚血性心疾患

虚血性心疾患とは、動脈硬化や血栓などが原因で心臓の血管が狭くなり、血液の流れが悪くなると、心臓の筋肉に必要な酸素や栄養がいきわたりにくくなる疾患です。急に激しい運動をしたり、強いストレスがかかると、心臓の筋肉が一時的に血液(酸素、栄養)不足となり、主に前胸部、時に左腕や背中に痛みや圧迫感を生じる症状があります。代表的なもので、心筋梗塞や狭心症などがあります。

参考:国立循環器病研究センター病院

激しい運動の前に準備体操が必要なのは、ちゃんと理由があったんだ!運動は健康のために大切とよく聞きますが、急な激しい運動で病気になってしまうこともあるんですね。勉強になります。
 

心臓の筋肉が豆腐のようにもろくなってしまうことがあります

心臓には、冠動脈という心臓が働くために酸素や栄養素を心臓の筋肉へ運ぶ血管があります。冠動脈には、太い3本の枝があり、心臓の回りを王冠のように巡っています。この冠動脈が完全に詰まってしまうことで酸素と栄養が心臓の筋肉にいかなくなり、部分の壁の動きが悪くなってしまう病気を心筋梗塞症といいます。症状は、激しい胸の痛み、呼吸困難、冷汗、嘔吐などがあります。心筋梗塞症を起こした直後の心臓の筋肉は豆腐のようにもろくなっています。もろくなった筋肉は、日が経つにつれて少しずつ固まっていきます。もろい部分が破れないように心筋梗塞になってから約1週間は安静にすることが必要です。

参考:国立循環器病研究センター病院

冠動脈は心臓の回りを王冠のように巡っているんですね。王冠の動脈って覚えたら、覚えやすそうです!
 

経皮的冠動脈インターベンション(PCI)ってなあに?

先ほど説明した心筋梗塞や狭心症は、心臓の筋肉に必要な栄養や酸素を運ぶ冠動脈(血管)が細くなったり、詰まったりして血液が十分に送られなくなってしまいます。そのため、狭くなった血管を広げて、血液の流れをスムーズに戻すために経皮的冠動脈インターベンション(PCI)というカテーテル治療をおこないます。PCIの方法は、胸を開く手術をおこなわず、腕や足のつけ根の血管からカテーテルという細い管を使い、狭くなった血管をバルーン(風船)やステントなどで押し拡げて治療をする方法です。胸を開いておこなうバイパス手術に比べると、患者さんへの負担がないというメリットがあります。しかし、デメリットとして、治療した血管が再び狭くなってしまう「再狭窄」を起こすこともあります。

バイパス手術よりは、カテーテル治療の方がメスを使用しないからまだ怖くはないかも。次は、PCIの他にもう一つあるカテーテル治療についてご紹介します。
 

末梢血管インターベンション(EVT)

循環器の病気には、末梢動脈疾患もあります。末梢動脈疾患とは、動脈硬化によって足の動脈が狭くなったり、閉塞してしまうことで足に十分な血液が流れなくなってしまう病気のことです。心臓の筋肉に血液を運ぶように、足の動脈にも血液を送っています。症状は、歩行時に痛み、皮膚に潰瘍ができる、足が壊疽(えそ)するなどがあります。足が壊疽してしまった場合は、足を切断する可能性もあります。その狭くなった動脈を広げ、血液を循環させるために、末梢血管インターベンションというカテーテル治療をおこないます。EVTのカテーテル治療は、PCIと同じでカテーテルという細い管を使い、狭くなった血管をバルーン(風船)やステントなどで押し拡げて治療をする方法です。他にもカテーテルの先端からレーザーを照射し、血管をふさいでいるものを焼ききることができます。血管が完全につまっていてカテーテルが通らない場合に使用することがあります。

足を切断する可能性もあるんですか…壊疽って恐ろしいですね。ちなみに、ABI検査という動脈硬化がないか調べる検査があるそうですよ。心配な方は、健康診断の際に受けてみてはいかがでしょうか。
 

河北総合病院 循環器内科と心臓血管外科

当院では、循環器内科医が24時間365日常駐しており、緊急性の高い循環器疾患に対して、病院到着時から専門性の高い医療を提供することができていることと自負しております。また、毎週のカンファランスを通して心臓血管外科医との疎通性も良好であり、緊急時にも連携を取って迅速な対応が可能となっています。病状の説明が上手な医師が多いので、相談事があればいつでも気軽にご相談ください。
 

【循環器内科】ページはこちら
■診察内容:心不全をはじめ循環器疾患全般に対応/24時間体制で急性冠症候群に対するカテーテル治療などの緊急対応/末梢動脈疾患(下肢動脈、腸骨動脈、腎動脈など)に対する血管内治療/心房細動はじめ各種不整脈に対するカテーテルアブレーション治療/重症心不全に対する心臓再同期療法/致死性不整脈に対する植込み型除細動器治療/肺血栓塞栓症、深部静脈塞栓症に対する各種治療
■特色:東京都CCUネットワーク加盟/24時間循環器科医師常駐/CCU 6床稼働/末梢動脈のカテーテル治療件数は都内有数/手術適応症例に対して心臓血管外科をはじめ関連職種とのハートチームカンファランスをおこない、最適な治療を提供/ペースメーカ外来、アブレーション外来、末梢動脈疾患外来、動脈硬化外来、失神外来などの専門外来を設置/リードレスペースメーカ、植込み型心電計などの植込み可能
■医師数:常勤9名・非常勤4名
■主要機器・設備:(2室)デジタルシネアンギオ装置/心臓電気生理学3Dマッピングシステム/心臓核医学シンチカメラ/冠動脈CT/トレッドミル/ホルター心電図/心エコー/経食道心エコー/下肢静脈・動脈エコー/ABI/SPP/24時間血圧計/PCPS/IABP

 

2020.12.22

 

阿佐美

プロフィール
広報課に2020年中途入社。前職はITベンチャーの企画など。医療業界は初めての28才。趣味は舞台鑑賞・食べること・ヨガ。
 


 
※本記事は、社会医療法人 河北医療財団 広報課の企画編集により制作し、医師など医療従事者の監修を経た上で掲載しています。
※本記事は診療科に関する情報の提供を目的としているものであり、診療・治療行為を目的としたものではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当財団は責任を負いかねます。
※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。また、記事の内容はすべての医療機関に共通するとは限りません。予めご了承ください。
※「阿佐美」は、読者の皆さまにわかりやすくお伝えするためのフィクションです。実在しておりません。

 
 

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