
天本宏 人生百年時代の羅針盤①
こんにちは。天本宏です。
私は今年80歳になります。
37歳で天本病院を開設してから40年以上、この国での高齢者ケアのあるべき姿を模索してきましたが、今では自分が後期高齢者になりました。
私が常に指針としてきたのは、1982年にデンマークで提唱された「高齢者福祉の三原則」です。
これは世界中で介護の基本理念として知られていますが、改めてみなさんにご紹介します。
①生活の継続性
高齢になり介護が必要になっても、できるだけそれまで暮らしてきた場所で、自分らしく暮らし続けること
②自己決定の尊重
介護が必要になっても、自分がどのように生活したいのか自分自身で決められること。周囲はその意志を尊重すること。
③残存能力の活用
今できることは自分ですること。能力は使わないと退化してしまうので、周囲の助けは最小限に留めること。
どうでしょう?今なお色あせない重要なことが書いてありますね。私も最近年齢を実感することが増えてきましたが、自分がどうしたいのか、何ができるのかを考えて日々過ごしています。(つづく)
執筆者プロフィール
天本 宏(あまもと・ひろし)
医学博士
1943年生まれ。広島県出身。東京慈恵会医科大学卒業
1980年天本病院開設。厚生省老人保健審議会委員、全日本病院協会副会長、日本医師会常任理事などを歴任。
河北医療財団 理事長相談役。
2023年4月14日 カテゴリー(財団): コラム・レシピ。
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