ACP(アドバンス・ケア・プランニング)

ACP(アドバンス・ケア・プランニング)

人生の最期に受けたい医療・ケア

もしもの時のこと、一緒に話し合ってみませんか?

ACP(アドバンス・ケア・プランニング)とは、もしものときのために、自分が望む医療やケアについて、前もって考え、家族等や医療・ケアチームと繰り返し話し合い、共有する取り組みのことです。

突然の病気や事故、認知症などで「自分のことを自分で決める」ことができなくなってしまうことがあります。家族や周囲の人が困惑せずに、自分の意思を尊重した治療を選んでもらうためには、準備をしておくことが大切です。

あいセーフティネットでは、2020年にACPプロジェクトを立ち上げ、患者さん・利用者さんの意思決定を支援するための活動を推進しています。厚生労働省が普及に取り組んでいる「人生会議」も、同じ内容を指しています。

イベント情報

2023年11年22日(水)14:00-15:30

場所:からきだ匠カフェ(プラネットカフェ)多摩市鶴牧2-25-2

「自分はどうする?終末期の医療と暮らし」

看護師の解説で、もしバナゲームを開催します。詳しくはこちら(からきだ匠カフェ)

ACPの進め方

STEP1 自分の希望や思いについて考える

ご自身の生活で大切にしたいことや希望について、まずは考えてみましょう。今の気持ちで大丈夫です。人生でどんな価値観を大切にしているのか、どんな医療を受けたいのか、受けたくないのか。このページの後半に、具体的な質問例をまとめたACP用紙がありますので、ぜひ参考にしてみてください。

STEP2 自分の健康について学ぶ

かかりつけ医や主治医などに相談してみましょう。病気がある場合には、今後どういう経過をたどるのか、どういう治療の選択肢があるのかを知ることができます。「どのような状態になっても1日でも長く生きたい」「生活の質を大事にし苦痛をなくしてほしい」「治らないなら延命治療はしたくない」など自分の希望や気持ちを交えながら質問することで、より明確になっていきます。

STEP3 自分の代わりに意思決定をしてくれる人を選ぶ

予期しない事故や突然の病気、認知症の進行などで、自分の意思を伝えることができなくなることもあります。そんなときに代わりに意思を伝えてくれる人が必要です。代理人は家族をはじめ、身近な信頼できる人でもいいでしょう。複雑で困難な状況でもあなたの意思を尊重して判断できる人を選ぶことが重要です。周囲にも代理人のことは紹介しておくと安心です。

STEP4 自分の希望や思いについて伝えましょう

自分の希望や思いについて考えたら、周囲の人たちに伝え、話し合いましょう。家族や代理人、医療従事者と話しあうことで、お互いの理解が深まり、これからの生き方を見つめることにもつながります。一度に全部決めなくても、少しづつ時間をかけて話し合うことも大切です。

STEP5 自分の希望や思いを文章にしましょう

医療やケアに関する自分の希望を書き出しておきましょう。どんなことでも結構です。ACPシートやエンディングノートを手がかりにすると始めやすくておすすめです。文書に残しておくことで、もしもあなたが意思決定ができなくなった時に、周囲の人が判断するのに役立ちます。

自分の考えや病状などは変化します。一度決めたら終わりとは考えず、その都度、気持ちに正直にプロセスを繰り返していきましょう。

 

あいセーフティネットでは、医療や介護従事者がACPについての勉強会を重ね、みなさんの意思決定を正しくサポートできるように努めています。お気軽にご相談ください。

教えてドクター!ACPコラム

ACP用紙を使って書いてみる

もしもに備えて、早めに取り組んでみませんか

まだまだ先のこと、と思っていても、もしもは突然訪れるかもしれません。早めに取り組んでおくと安心です。ご参考までにあいセーフティネットのACP用紙をご紹介します。最終段階の医療についてどんな選択肢があるのかなども記してあります。

ACP用紙「もしもの時の私の希望」PDFダウンロード