その頭痛、気になったら
天本病院 医師の岡田です。
頭痛の原因は人によってさまざまです。診察では、痛みの部位や性質、頻度などについて詳しく問診を行い、必要な際はMRI やCT、頸部のレントゲンなどの検査を実施し、総合的に判断します。
多くの患者さんは、慢性的な頭痛(一次性頭痛)の相談です。疲れやストレス・筋肉のこりなどが原因で、それ自体では命に関わることはなく、鎮痛剤や予防薬、生活習慣の改善で症状の軽減を目指せます。
気を付けなければならないのは、二次性の頭痛です。くも膜下出血や脳出血・脳腫瘍などが原因の場合で、緊急性が高く迅速に治療を開始しなければなりません。MRIでは頭部を輪切り状態の断層状に撮影し、出血や梗塞の有無が詳しくわかります。しびれやめまいを感じたり、いつもの頭痛と違うと思った場合は、安易に自己判断せず、早めに専門医に相談することをおすすめします。
MRI検査の様子
磁気を脳にあててコンピューターで画像化。寝ているだけで痛みもありません。検査時間約30分。
MRI画像
出血や梗塞など脳の状態が分かります。
MRA画像
動脈瘤や動脈硬化など血管の状態が分かります。
執筆者プロフィール
天本病院 医師 岡田 正昭 (おかだ・まさあき)
日本脳神経外科学会 専門医
日本脳卒中学会 認定脳卒中専門医
2019年4月18日 カテゴリー(天本病院): 医療コラム。