【看護師コラム】秋のスキンフレイル予防

【看護師コラム】
秋のスキンフレイル予防

夏の強い紫外線を浴びた後の皮膚は、「角質が厚くなりやすい」という特徴があります。なぜなら皮膚は、夏の紫外線から皮膚内部を守ろうとして、角質層を厚くするからです。皮膚表面に古い角質が溜まると、皮膚本来がもつバリア機能がなくなります。さらに、厚くなった角質はスキンケアの保湿成分の浸透も悪くなり、角質層の内部に届かないと皮膚はさらに乾燥します。乾燥すると皮膚は脆弱性が高まった状態である「スキンフレイル」となり皮膚障害を起こしやすくなります。

下記のチェックリストでご自分のスキンフレイルな状態を確認し、予防としてスキンケアを行っていきましょう。

 

【スキンケアUP 3つのポイント】

洗浄:弱酸性の泡石鹸で優しく洗浄し、たっぷりのお湯で流すことが大事です。

保湿:8時間毎に保湿剤を塗布し、入浴後は10分以内に塗布すると効果的です。

保護:おむつかぶれのトラブル予防に、撥水加工のある保護クリームを用いると良いです。


執筆者プロフィール

鈴木 裕介
(すずき・ゆうすけ)
天本病院
日本看護協会認定 皮膚・排泄ケア認定看護師

「高齢者のスキンケアは、清潔と保湿、保護が大きなポイント。それぞれのシーンに合わせた正しいスキンケア方法を身につけ、健やかな皮膚を保ちましょう」
(あっぱれ2023年秋号に掲載)

 


2023年10月17日 カテゴリー(天本病院): 医療コラム

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