【医療コラム】心不全とともに、安心して暮らすために

【医療コラム】
心不全とともに、安心して暮らすために

心不全とは


「息切れが増えた」

「足がむくむ」

「体がだるい」

「少し動くと動悸を感じる」

などの変化を感じていませんか?
それは、心臓からのサインかもしれません。

心臓は血液を全身に送るポンプです。心不全とは、心臓の働きが少しずつ弱っていくことで、全身に十分な血液を送れなくなる状態をいいます。決して珍しい病気ではなく、年齢とともに多くの方が向き合う可能性のある病気です。

「心不全」と聞くと、突然命に関わるような怖い病気を想像されるかもしれません。しかし実際には、治療と生活の工夫によって、安定した日々を過ごすことができる慢性の病気です。息切れやむくみ、体重の増加など、日々のちょっとした変化に気づくことが、早期発見と再発予防につながります。

心不全の原因はさまざまですが、高血圧、心筋梗塞、弁膜症、不整脈などがきっかけになることが多くあります。治療の中心は薬によるコントロールに加え、塩分や水分のとり方、体重管理、そしてリハビリテーションです。心臓に負担をかけない生活を続けることが、長く穏やかに暮らしていくための鍵になります。

また、心不全のケアにはご家族の支えも欠かせません。毎日の体重測定や症状の変化を一緒に見守ることで、重症化や入院を防ぐことができます。

「少し息苦しい」「足がむくんできた」といった変化を感じたときは、我慢せず早めに医療機関へご相談ください。まずは心電図、レントゲン、血液検査などを行います。

心不全とともに生きるということは、決して一人で頑張ることではありません。私たちは、患者さんとご家族が安心して、笑顔で日々を過ごせるように、医療と生活の両面から支えてまいります。どうぞ、どんな小さなことでもお気軽に声をかけてください。

 

心不全 チェックリスト

以下から3項目以上あてはまる方、または息苦しさ・体重増加・強いむくみがある方は、早めに医療機関を受診しましょう。


筆者プロフィール

天本病院 医学博士

沼田 (ぬまた)まどか

【専門】循環器内科

日本循環器学会認定循環器専門医

日本内科学会認定内科医

広報誌『あっぱれ』2026年新春号掲載)

 


2026年1月5日 カテゴリー(天本病院): 医療コラム

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