【看護師コラム】夏に気を付けたい感染症

【看護師コラム】
夏に気を付けたい感染症

新型コロナウイルス感染症が5月8日から5類感染症に移行しました。
世間ではさまざまな規制が緩和され、旅行などにも行かれる方も多いのではないでしょうか。
感染=新型コロナウイルス感染症と連想させるほど猛威を振るい、ウイルス感染症が広く認識されるようになりました。
他にも感染症と言えば、夏場は腸管出血性大腸菌感染症(O-157)などが流行します。

またダニにも注意が必要な季節であり、厚生労働省からも注意喚起がされています。
春から秋にかけては、気候も良くなり、キャンプやハイキング、農作業など山や草むらで活動する機会が多くなります。
野山や草むらにはダニが生息しています。ダニにかまれると
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、ダニ媒介脳炎、日本紅斑熱、つつが虫病、ライム病などに感染することがあります。
ダニにかまれないためには肌の露出を少なくしましょう。
帽子や手袋を着用したり、長袖、長ズボンを着用することが効果的です。
今年も猛暑が予想されています。
熱中症や脱水などにも注意し、活動は短時間とし、日陰で休んだり、こまめに水分補給をしましょう。


執筆者プロフィール

木下 大輔
(きのした・だいすけ)
天本病院 医療安全感染予防対策室
日本看護協会認定 感染管理特定認定看護師

「バランスよく食べる、しっかり休むなど規則正しい生活を送ることで菌やウイルスに負けない体をつくりましょう。」
(あっぱれ2023年夏号に掲載)

 


2023年7月21日 カテゴリー(天本病院): 医療コラム

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