「ピルの値段って、どれくらいかかるのかな?」
そのようにお悩みではありませんか?
ピルを飲んだら生理痛の緩和や避妊の効果が期待できるのはよいけれど、お金がかかりすぎてしまうと困りますよね。
この記事では、ピルの価格相場や、保険適用になる場合など気になることを徹底解説しています。
この記事が「ピルに挑戦してみようかな?」と思うきっかけになれば嬉しいです。
ピルの種類は?
ピルと一口に言っても様々な用途で利用されています。
その中でも代表的なのは、低用量ピルとアフターピルです。
ここからは、意外と知られていない効果や服用方法についてそれぞれ解説していきます。
低用量ピル
低用量ピルとは、女性ホルモンが含まれており、妊娠を防いだり月経をコントロールすることができる薬です。
みなさんが「ピル」と言われてイメージするのは、おそらく低用量ピルの方なのではないでしょうか?
低用量ピルは以下の種類に分かれます。
毎日同じ薬を飲むタイプ
女性ホルモンの配合量が異なるピルを組み合わせるタイプ
低用量ピルの副作用は?
低用量ピルの副作用は、大きく分けて2種類です。
1つは、飲み始めの2〜3週間程度の、吐き気・頭痛・不正出血・乳房のはりです。
これらの症状は、飲み始めに起こりやすく、長くても2ヶ月程度すれば落ち着くことがほとんどです。
もう1つは、ピルに含まれるエストロゲンの特性で、血栓のリスクがわずかに上がることです。
血圧の測定や、血液検査を定期的に行うことで、血栓がないことを確認するクリニックが多いです。
低用量ピルの飲み方は?
毎日1回、自分で決めた時間にピルを服用します。
毎日決まった時間であれば、飲む時間帯はいつでも構いません(医師や薬剤師の指示があれば、それに従ってください)。
もし飲み忘れた場合、1錠までなら気付いたときにピルを飲んで、次の日からはいつもの時間帯にピルを飲みます。
2錠以上飲み忘れた場合は、医師や薬剤師に問い合わせましょう。
アフターピル
アフターピルも、低用量ピルと同様に女性ホルモンが含まれていますが、低用量ピルに比べて女性ホルモンの量が多いです。
コンドームが破れてしまった場合、コンドームをせずに性交渉してしまった場合、低用量ピルを長期間飲み忘れた場合などに使用します。
アフターピルは、あくまで緊急用として飲むものであり、日常的に飲むものではありません。
アフターピルの副作用は?
吐き気・頭痛・不正出血・乳房のはりなどが、副作用として起こることがあります。
低用量ピルの副作用にあった血栓リスクは、アフターピルの場合、エストロゲンを含まないため起こらないと考えられます。
アフターピルの飲み方は?
性交後72時間以内に、アフターピルを1錠飲みます。
飲む時間が早ければ早いほど、効果が上がるとされています。
低用量ピルの値段・相場
低用量ピルは、毎日飲み続けることを前提とした薬なので、1シートごとに販売されています。
必要な日数分のバラ売りはありません。
ピルの価格相場は、1シート(1ヶ月分)あたり、2000〜4000円程度です。
1日あたりの金額は、コンビニコーヒー1杯分程度なので、大きな負担にはならないでしょう。
マーベロン28
価格:2,500円〜/1シート
デソゲストレル・エチニルエストラジオールという女性ホルモンが含まれたお薬です。
マーベロンは「一相性」と呼ばれるピルで、1種類の薬を飲み続けることで効果が期待できます。
白色の錠剤が21錠、緑色の錠剤が7錠の、計28錠がシートにセットされています。
緑色の錠剤は、女性ホルモンが含まれていない「偽薬」で、薬を毎日飲む習慣をつけて、飲み忘れを防ぐためのものです。
ファボワール28
価格:2,000円〜/1シート
マーベロンのジェネリック薬で、有効成分はまったく同じですが、価格が安くなっています。
デソゲストレル・エチニルエストラジオールという女性ホルモンが含まれたお薬です。
白色の錠剤が21錠、緑色の錠剤が7錠の、計28錠がシートにセットされています。
トリキュラー28
価格:2,300円〜/1シート
レボノルゲストレル・エチニルエストラジオールという女性ホルモンが含まれたお薬です。
トリキュラーは、「三相性」と呼ばれるピルで、女性ホルモンの配合量が異なる3種類の薬を順番どおりに飲むことで効果が期待できます。
赤色・白色・黄色の錠剤、大きめの白色の錠剤の4種類がシートにセットされており、シートの順番どおりに薬を飲んでいきます。
小さめの赤色・白色・黄色の錠剤は、女性ホルモンの配合量がそれぞれ異なるお薬です。
大きめの白色の錠剤は、女性ホルモンが含まれていない「偽薬」になります。
ラベルフィーユ28
価格:2,000円〜/1シート
トリキュラーのジェネリック薬で、有効成分はまったく同じですが、価格が安くなっています。
レボノルゲストレル・エチニルエストラジオールという女性ホルモンが含まれたお薬です。
赤色・白色・黄色の錠剤、濃い赤色の錠剤の4種類がシートにセットされており、シートの順番どおりに薬を飲んでいきます。
赤色・白色・黄色の錠剤は、女性ホルモンの配合量がそれぞれ異なるお薬で、濃い赤色の錠剤は、女性ホルモンが含まれていない「偽薬」です。
飲み始めのうちは、吐き気・頭痛・不正出血・乳房のはりなどの副作用が起こることがあります。
わずかながら血栓ができるリスクが高まるので、定期的に血液検査や血圧測定を行うことをおすすめします。
低用量ピルの値段比較一覧表
低用量ピルの価格や特徴を簡単にまとめました。
種類 | 1シート(28日分)あたりの値段 | 特徴 |
マーベロン28 | 2,500円〜 | 1つの薬を飲み続ける |
ファボワール28 | 2,000円〜 | 1つの薬を飲み続ける マーベロンのジェネリック薬なので安い |
トリキュラー28 | 2,300円〜 | 3つの薬を順番に飲む |
ラベルフィーユ28 | 2,000円〜 | 3つの薬を順番に飲む トリキュラーのジェネリック薬なので安い |
低用量ピルはどこで購入できるの?
低用量ピルは、医師の処方せんが必要な「医療用医薬品」に分類されており、ドラッグストアなどで購入することはできません。
保険適用されない場合も、病院で医師の診察を受けてから処方されます。
病院での処方
問診、内診、採血などのメディカルチェックを行った後に、医師より適したピルを選んでもらい、処方されます。
医師の診察の結果、適していないと判断された場合は、ピルが処方されないことがあります。
具体例は以下のとおりです。
- 35歳以上で、1日にタバコを15本以上吸う
- 妊娠中、もしくは妊娠の可能性がある
- 以前にピルでアレルギーを起こした
- 血栓にともなう病状(肺塞栓症、脳血管障害、冠動脈疾患など)がある
- エストロゲンが関わっているがん(乳がん、子宮がんなど)の疑いがある
- 肥満度が高い
- 高血圧
自己判断が難しい項目もあるので、医師の判断が必要です。
オンライン診療
・時間を節約したい方にもおすすめ
・他の患者様と顔を合わせることがなく「他人に知られたくない」という場合にもぴったり
・問診などは対面と同様に行われ疑問点はすぐに聞くことができる
忙しいなどの理由で、クリニックの診療時間内に足を運ぶことが難しい場合は、オンライン診療を受けられます。
オンライン診療は、病院での待ち時間がなく、移動時間もないため、時間を節約したい方にもおすすめです。
また、他の患者様と顔を合わせることがなく、婦人科へ出入りする様子を他人から見られることもありません。
「ピルを飲んでいることを他人に知られたくない」という場合にもぴったりです。
オンライン診療でも、問診などは対面と同様に行われて、疑問点はすぐに聞くことができるので、安心して服薬できるでしょう。
スマホ一台で、誰にもバレず、早ければ翌日手元に届くので、ぜひ試してみてください!
低用量ピルは保険適用になる?
低用量ピルは、治療を目的として服用する場合に、保険が適用されます。
避妊や生理日をずらすなど、治療以外の目的で服用する場合には、保険が適用されません。
保険適用になる場合
低用量ピルが保険適用になるのは、月経困難症・子宮内膜症の治療として服用する場合です。
月経困難症の治療
月経困難症とは、生理中に強い痛み・吐き気・イライラ・食欲不振などを感じる症状で、生理の終了とともに痛みが引いていきます。
月経のたびに薬が手放せない、仕事や学校に支障をきたしているなどの場合は、月経困難症と認められることがあります。
ピルを服用すると、痛みの抑制や月経量の減少といった効果が期待できます。
子宮内膜症の治療
子宮内膜症とは、子宮の内側に存在する子宮内膜組織が、卵巣や腹膜などの子宮以外の場所で、増殖や剥離を行う症状のことです。
ピルを服用すると、内膜を薄く保つことができるので、月経痛の軽減・月経時以外の腰や下腹部痛の軽減といった効果が期待できます。
保険適用にならない場合
避妊や生理日をずらすなど、治療目的でない場合は、保険適用になりません。
避妊目的
ピルを適切に飲んだ場合、99%以上の確率で避妊を行うことができます。
妊娠したくなった場合は、ピルの服用をやめると、数カ月で妊娠可能な状態に戻ります。
生理日をずらす目的
ピルを飲んでいると、生理が始まる日をコントロールすることができます。
旅行中や試験中など、生理と重なってほしくないイベントの数ヶ月前から服用して、生理日をずらすこともできます。
ピルの値段 まとめ
「診療時間内にクリニックへ行くことが難しい」「他人にバレずにピルを服用したい」という場合は、オンライン診療を使うのがおすすめです。
オンライン診療を使えば、医師の診察・指示を受けつつ、手軽にピルを購入できます。
交通費や待ち時間も節約できることを踏まえると、オンライン診療はお得といえるでしょう。
ピルの服用を考えている方は、オンライン診療も検討してみてください。