「寒気はするけど熱がないから対処法が分からない…」
そのように悩んでいるのではないでしょうか?
たしかに、寒気するのに熱がないと対処法が分からず不安になってしまうかもしれないですよね。
この記事では、寒気がするのに熱がない、あるいは熱があるときの理由と対処法について解説しています。
これを読んで、寒気がした時も状況に合わせて冷静に対処しましょう!
- 寒気は寒さに対する体の反応で、悪寒はウイルス感染による免疫反応で起こる
- 悪寒の場合、高熱が出ることが少なくない
- 寒気も悪寒も保温をして十分に体を休め、様子を見る必要がある
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寒気・悪寒がする原因
寒気や悪寒がする原因を知るためにはこれらの違いを理解することも必要です。
寒気と悪寒の違いを知りながら原因についてしていきましょう。
寒気 | 寒さに対する身体の反応 | 症状は一時的で、血管の収縮などによっておきる。 |
悪寒 | ウィルスによる免疫反応 | 気温に左右されず、身体の震えなどの症状がでる。 |
寒気がする理由
寒気とは、寒さに対する身体の反応のことです。
外の気温が低い、冷房などによって室温が低いなど物理的な理由で身体が寒く感じるものであり、症状は一時的です。
自律神経の働きによって交感神経が刺激され、血管が収縮して起こります。
そのため、身体を温めると改善する場合がほとんどです。
悪寒がする理由
一方、悪寒はウイルスが体内に侵入したことによる免疫反応で起こります。
身体がぶるぶると震えたり歯ががちがちしたりするのが特徴で、気温などに左右されません。
ほかにも広範囲の火傷、放射線などの物理的な刺激、薬物の科学的な刺激で起こる場合もあります。
寒気も悪寒も「身体が寒い」と感じますが、それぞれに大きな違いがあるのです。
寒気・悪寒がするときの対処法や食べ物/飲み物
寒気や悪寒がすると、多くの人が「熱があるのかもしれない」と思われるのではないでしょうか?
しかし、寒気や悪寒がしたタイミングで必ずしも熱が出ているとは限りません。
今回は、熱が出ていない、微熱、熱が出ているという3つの状況における対処法を詳しく解説していきます。
①寒気・悪寒がするが熱がないとき
②寒気・悪寒がするが微熱のとき
③寒気・悪寒や熱があるとき
寒気・悪寒がするが熱がないとき
まずは経過観察
寒気や悪寒がする=熱が出ていると連想しやすいため、熱が出ていないとどうすればいいのかわからないという方もいらっしゃるかもしれません。
寒気は血管が収縮したことで起こった一時的なものである可能性もあり、寒気がしたからといって必ずしも発熱はしません。
そのため、身体を温めて経過観察をするのがよいでしょう。
身体の中から温める
温かい飲み物を飲んだり、温かい食べ物を食べたりすると寒気が治まることがあります。
例えば、ショウガなどの身体を温める効果が期待されている食べ物は、身体の内側から温めてくれるため、じわじわと寒気を解消してくれるでしょう。
しかし、悪寒の場合は免疫反応によって起こっていることもあり、これから高熱が出る可能性が十分にあります。
悪寒がするときにも体を温めながら安静に過ごしましょう。
一定の体温に上昇するまで悪寒は続くので、体を温めても、温かい飲み物や食べ物を食べてもすぐに改善することはありません。
脱水のリスクを考慮して水分補給
また、人によっては悪寒によって食欲がわかないということもあるでしょう。
無理して食事を取らずに、まずは、十分に安静にしながら様子を見ましょう。
悪寒はこれから高熱が出る合図でもあり、高熱が出れば体内の水分が発汗などで失われやすく、脱水のリスクも秘めています。
そのため、体温が何度であるのかに関わらず水分を摂りながら過ごすと良いでしょう。
寒気・悪寒がするが微熱のとき
高熱になる可能性は低い
寒気がしていて、微熱もあるときには、風邪をひいている可能性があります。
そのため、身体をゆっくりと休めるのが良いでしょう。
寒気による微熱の場合は、高熱が出る可能性は極めて低いといえます。
無理はせず、身体を休める
しかし、無理をしてしまうと状態が悪化して高熱につながる可能性もあります。
水分を摂りながらゆっくりと体を休めましょう。
寒さを感じているので温かい飲み物や食べ物を摂ったり、内側から体を温める食べ物や飲み物を摂るとよいでしょう。
悪寒がしてきたら注意
一方、悪寒がしている場合にはこれからまた熱が高くなる可能性があります。
そのため、身体を布団や寝衣で温めながらゆっくりと休みましょう。
寒気・悪寒や熱があるとき
感染症の疑いがある
寒気や悪寒がしてなおかつ熱があるという場合、寒気の場合は風邪である可能性が高いです。
一方、悪寒の場合は感染症の可能性が高くインフルエンザやコロナウイルス感染症などの可能性があります。
いずれにせよ、ある程度の熱があがりきれば悪寒や寒気は治まるため、悪寒や寒気が治まるまでは安静にして保温しながら体を休めましょう。
無理のない範囲で栄養補給
飲み物や食べ物も、負担がなければ摂って構いませんが、特に食べ物は熱が高いと摂りにくいかもしれません。
高熱による発汗で体内の水分が失われている可能性もあります。
経口補水液やゼリー、アイスなど無理なく食べられるものや飲めるもので水分と栄養を補っておきましょう。
悪寒がするときの病気
悪寒がするときは感染症の疑い
悪寒がするときには感染症の可能性が第一に考えられます。
悪寒がした時に考えられる感染症は以下の通りです。
- インフルエンザ
- コロナウイルス感染症
- ウイルス感染による風邪
悪寒や寒気以外にが症状でる場合
さらに、発熱だけでなく、腹痛などの症状を伴ったときには、他の病気の可能性が考えられます。
悪寒に加えて症状が伴ったときに考えられる病気は次の通りです。
- 虫垂炎(盲腸)
- 肺炎
- 食中毒
- 身体の炎症(腎炎、前立腺炎、膵炎、血管炎)
- 悪性リンパ腫
- 急性扁桃炎
- 全身性エリテマトーデス
風邪や感染症の場合は、十分に体を休めているだけでも快方に向かう可能性はあります。
しかし、上記の場合は治療をしなければ快方へは向かいません。
悪寒や寒気以外にも気になる症状があるという場合には医療機関を受診しましょう。
悪寒がするときは何科?
まずは内科を受診
悪寒がして医療機関を受診したいけれど何かを受診すればいいのかわからないという方もいらっしゃるかもしれません。
悪寒がした場合にはまず内科を受診しましょう。
総合病院でなくても家の近所の内科で十分に診療をしてもらえます。
ただし、コロナウイルス感染症の可能性がある場合や、高熱が出ている場合には近医での診療が難しい場合もあります。
まずは、近医に電話で確認をし、もしも発熱者の受け入れが難しいという場合には発熱外来を開けている医療機関を探して受診するのも良いでしょう。
症状に合わせて医療機関を選ぶ
悪寒・寒気があり、なおかつほかにも症状がある場合にはその症状の診療ができるところがベターです。
例えば、悪寒に伴い腹痛や吐き気、嘔吐があれば消化器内科を受診しましょう。
もしも、もともと基礎疾患がある方に悪寒があった場合には、普段治療を受けている医療機関を受診すると速やかに適切な診療が受けられるかもしれません。
寒気・悪寒についてよくある質問
ここからは、寒気・悪寒についてよくある質問をご紹介します。
本項にて寒気や悪寒の疑問を解消し、冷静に対処をしていきましょう。
・寒気がするのですが、コロナですか?
・ストレスや自立神経の乱れで悪寒がするときはありますか?
・暑いのに寒気がするのはなぜですか?
寒気がするのですが、コロナですか?
少し寒い感じがするという場合にはコロナの可能性は低いかもしれません。
もしも、寒気を感じて体を温めたことによって寒気が改善され、なおかつ発熱もなければコロナの可能性は低いといえるでしょう。
ただし、以下の場合にはコロナの可能性が高いでしょう。
- 体を温めても寒気が改善しない
- 歯ががちがちとなったり身体がぶるぶる震えたりするほど寒い
- 熱が徐々に上がってきて38度を超えている
- 寒気以外にも咳やのどの痛みがある
この場合には、コロナを疑って医療機関の受診を検討しても良いでしょう。
ストレスや自立神経の乱れで悪寒がするときはありますか?
ストレスや自律神経の乱れによって寒気が起こる可能性は十分にあります。
しかし、悪寒は免疫反応によるものですので、ストレスや自律神経の乱れで悪寒が起こることは考えいにくいといえるでしょう。
ただし、ストレスや自律神経の乱れは、免疫力を低下させてしまうため、ストレスや自律神経の乱れによって病気になる可能性があります。
何処で感染したのか思い当たる節がないのに悪寒がしているという場合には、ストレスや自律神経の乱れで免疫力が低下しているかもしれません。
暑いのに寒気がするのはなぜですか?
外や室内の気温が暑いにもかかわらず寒気がするのは、体温を上げようとしている証拠です。
ウイルスが体内へと侵入すると白血球がウイルスと戦いやすい温度に体温を上昇させます。
体温を上げるために筋肉を震わせることから、ぶるぶると体が震えたり、歯ががちがちしたりといった状態になります。
すなわち、暑いのに寒気がするという場合には風邪などの感染症にかかっている可能性が極めて高いといえるでしょう。
ちなみに、周囲の気温が高い場合には寒気はしないと考えらえていることから、今回の場合は寒気ではなく悪寒かもしれません。
寒気・悪寒がするとき まとめ
寒気と悪寒は似ているようでその意味は異なります。
悪寒がした場合には今後高熱が出る可能性もあり、十分に経過を見ることが必要です。
寒気の場合は身体を温めれば改善できる一方、放置すれば風邪や高熱を伴う可能性も十分にあります。
もしも、悪寒や寒気がしたらまずや保温をしてゆっくりと体を休めて経過を見ていきましょう。