【職員インタビュー】訪問同行員@あいクリニック

介護の経験を活かし、新たなステージへ

あいクリニックとあいクリニック平尾で、訪問同行員をしている川畑です。

「訪問同行員」と聞いて、みなさんはどんな仕事を思い浮かべますか?

私はよく分からないまま面接を受けました(笑)。

業務内容には「訪問診療の同行」と書いてあったので、最初はドクターと一緒に患者さんの自宅をまわるんだろうな、くらいのイメージでした。それまで介護福祉士として特養の介護職やグループホームの管理者などをしてきましたが、次のステップとして在宅の世界を見てみたいと思っていたんです。訪問ヘルパーも考えましたが、医療的な分野にも興味があり、ドクターと一緒に働く点に惹かれてあいクリニックに転職しました。

 

患者さんのニーズを掘り起こす

この仕事をしてもうすぐ7年が経ちますが、超面白いですよ。ほんと。面白い、という表現が的確か分かりませんが、訪問同行員の役割に大きな手ごたえを感じています。

基本的な業務は医師の訪問の補佐です。ドクターがスムーズに診察できるよう、書類や診療に必要な器具などの準備をし、訪問スケジュールを調整します。そして患者さんのご自宅までの道のりを覚えて運転し、診察中はドクターと患者さん・ご家族の間のコミュニケーションの潤滑油になるように気を配りながら立ち合います。

ただ同行し、ルーティンワークをしていればいいと思っている方には難しいかもしれません。ご自宅に入るということは、患者さんやご家族との信頼関係が何よりも大事です。きちんとマナーを守り、失礼のないように気を配りながら徐々に距離を縮めて関係性を築いていく。何気ない会話から、その方が大切にしている価値観や生活ぶりが見えてきます。その背景も踏まえ、患者さんがご自宅での療養生活で困っていることはないか、ご希望されていることはないかを探っていく。患者さんやご家族も、医師には遠慮して言い出しにくいことでも、私たちになら話しやすいということもあるので、橋渡しをするのも大切な業務です。

ちょっとした会話を通じて引き出した情報が、ドクターの診療に役立ったり、患者さんの生活の質を上げることにもつながります。例えば、1日3回の薬をどうしても昼は忘れてしまう方がいたので、それに気付き朝夕2回の薬に変更できないかドクターに相談したり。認知症の方で何でも口にしてしまうと娘さんが困っていたので、環境整備の大切さをお伝えしたり。介護職の経験値があるからこそ、生活面の課題にも気付けるというのが強みかもしれません。

ひとりの患者さんに対し、訪問診療は月に2回程度が基本です。その限られた時間の中でいかに多くの情報を集め、お役に立てる「何か」を拾えるか。患者さんに興味を持ち、そう考えられる人にはとてもやりがいのある仕事だと思います。私も自分の気付きが患者さんの希望にばちっとはまった時、大きな喜びを感じます。突っ走って失敗することもありますが(笑)。

訪問同行員の役割を一緒に高めていきませんか

最近は他の法人でも同様の仕事をするポジションが出てきましたが、あいクリニックでは10年以上前から訪問同行員の役割を重視し、在宅医療学会で発表したり、育成に力を入れてきた実績があります。私も尊敬する先輩の姿をみてゼロから学びました。介護職の経験を活かし、在宅医療の現場に興味があるという方はぜひチャレンジしてほしいですね。

最初の半年間は同行員の先輩が一緒に訪問し、基本業務をしっかりサポートするので未経験の方でも大丈夫です。あいクリニックはドクターも看護師もフレンドリーで同じ方向をみてチームで動いているため、協力体制もばっちりです。きっとこの仕事にやりがいを見出せると思いますよ。

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(2020年3月取材)