【職員インタビュー】看護師@あい訪問看護ステーション

病院の救命救急から、在宅医療へ転職

あい訪問看護ステーションで、訪問看護師をしている小島です。

こちらに入職して1年半が経ちました。

以前は大学の付属病院で、救命救急とICUを4年程担当していました。救急にいた頃は、日々運び込まれる患者さんの対応に追われる日々でした。患者さんの顔や名前を覚える暇もないくらいベッドの回転が速くて、ゆっくりお話をすることもありませんでした。

そんな時、引越しも重なって転職することになり、新しい世界にチャレンジしようとあい訪問看護ステーションに入りました。

訪問看護を選んだ理由

看護学校の学生だったころ、訪問看護の実習があったんです。

その時の訪問看護師さんたちの笑顔と優しさがすごく良い印象として自分の中で残っていて。

患者さん一人ひとりと深く関わりを持ち充実している様子が伝わってきて、私もいずれは在宅医療の現場で働きたいなあとその時から思っていました。

まだ20代なのでもう少し病院で学ぼうかとも考えましたが、どうせやるなら早いうちから飛び込んだ方が経験が積めると思い、このタイミングで訪問看護師になろうと決めました。あいセーフティネットなら訪問看護ステーションの規模も大きいし、訪問診療のクリニックもあるなど、在宅医療のサービスが充実しているのが決め手になりました。

 

患者さんがより自分らしく生きることを支える

訪問看護師になって一番価値観が変わったのは、患者さんの想いを最優先するということです。

救命救急の世界では、とにかく治療が最優先。運ばれてきた患者さんの命を生かす、伸ばすことが絶対です。そのためには、患者さんには侵襲的な辛いこと、痛いことも行って当然で、患者さんがどう感じているかなんて、本当の意味で聞いたこともありませんでした。

それが、ここに来て訪問看護師になって、患者さんをより長く生かすことは当然だけれど、患者さんがより安楽に、楽しく在宅で暮らすための治療を大切にするという意識に変わりました。

治療のためにした方がよいことでもご本人が望まなければやらないという選択肢があることに、最初はカルチャーショックを受けましたね。患者さんがより自分らしく生きられるようにサポートするのが在宅医療なんだなって。ご本人の想い、ご家族の想いを汲んで、話し合い、治療を決めていく。その方の価値観や背景も含めて患者さんと向き合っていくことに、今、とても充実感を覚えています。自分のやりたかった看護に近づいているという実感がありますね。

技術的には、看護師としてやっているケアの内容は病院でも在宅でもあまり変わりません。最初はプリセプター制度で先輩が同行してくれますし、現場には徐々に慣れていくことができます。

ただ、訪問看護は基本ひとりでご自宅に伺うため、判断に迷うことはあります。そんなときは、まず所長に相談していますね。困難なケースの場合は、同じあいセーフティネットの訪問診療が入っていることが多いので、ドクターにも相談できます。ケアマネの事業所もあり、経験豊富な先輩が多いので、介護サービスや施設のことも色々と教えていただいて、それを患者さんにお伝えすることもできます。私のように在宅が初めての者にとっては、あいセーフティネットは他職種によるサポートも整っているのでとても心強いです。ここで本当によかったなって思います。

これから

今後の目標としては、もっと患者さんとご家族に安心感を与えられるような看護師になりたいですね。ベテランの看護師さんに比べると、どうしても患者さんに頼りない印象を与えてしまうこともあるのかな、と思うので。

何かあった時に相談してもらえる、頼られる存在になれるように、これからも訪問看護師として経験を積んでいきたいです。

(2019年2月取材)

取材にあたり、快く撮影にご協力いただきました患者さんとご家族に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。