ACPへの取り組み:お二人にお聞きする
ACPの取り組みのご紹介、第2弾です。
昼食後の一息ついた時間に、ご利用者様二人の席の間に丸椅子を置いて、
「もし最後まで治療を受けることができるとしたら、それは望みですか?」
と尋ねてみました。
1人のご利用者様は
「そうね。」
「がんばるよ。」
とお答えになり、人工呼吸器の使用にも前向きでした。
ですが、口から食事を摂れない時には人工栄養があると伝えると、
「私がお手伝いする。」
と、ちぐはぐなお答えになってしまいました。
自分ができるだけ良い状態でいたいという思いはあるようですが、
最後まで治療を受け続ける、という状況をご理解できていないようでした。
そのため、この方の言葉をそのまま受け取ることは難しいと思いました。
もう一人のご利用者様は思いがまとまらず、
言葉にするのも難しいようで、何か言っては言いよどんでいるという感じでした。
「最期は身内に判断を任せる人もいますよ。」
と伝えても、不安な表情を続けていました。
今回、お二人からは適切な意向をお聞きすることができませんでした。
意向をお聞きすることは簡単ではありませんが、尊厳ある生活を支えるためには、とても大事なことです。
そのためにも、ひとりひとりのご利用者様に合わせた聞き方を工夫し、
繰り返し、ご利用者様とお話ししていきたいと思います。
2023年12月4日 カテゴリー(あいグループホームどんぐり): どんぐり日記。