ACPへの取り組み:多人数にお聞きする
夏に、ご家族様向けにACPの取り組みをしました。<ご家族様にACPを説明しました>
現在は、ご利用者様のACPを少しづつですが進めています。
今回はレクの時間に取り組んだ様子を紹介します。
まず、職員が七回忌を迎えた親の話をしました。その流れで、
「自分で自分のことができなくなったら、誰にお食事や排せつのお手伝いをして欲しいですか?」
と質問してみました。
ある方が
「うちは子供たちが見てくれる。」
とおっしゃいました。
ですが、その後はなかなか続きません。
そこで、
「お家だとご家族様が見てくれるし、病院だと看護師ですね。」
「あと、ここににいれば私達職員がお手伝いします。」
「何かあったら、私が喜んで皆さんのお世話させていただきますよ。」
とお伝えしました。
冗談交じりに
「じゃあ、あなたにお願いするわ。」
と答える方がいて、
「私も!」
「そうね。」
と発言が続きました。
「でも、お金がないと…。」
と一人がつぶやくと、
「私もそれが心配。」
「子どもに迷惑かけるのは悪いから。」
と同意する意見が聞かれました。
不安な表情をする方がいらしたので、
ここでお聞きするのは終わりにしました。
多人数で話を進めると、ご利用者様が他の人の意見を聞いて、
自分の想いに気づくことができるのは利点です。
ただし、聞き方次第では、ご利用者様の答えを誘導できてしまう可能性があり、
注意しなければいけない、とも思いました。
本当のご本人の想いを聞くというのは、なかなか大変です。
2023年11月27日 カテゴリー(あいグループホームどんぐり): どんぐり日記。