コミュニケーション機器の勉強会
稲城市、麻生区、多摩区周辺の訪問看護・リハビリを行うあい訪問看護ステーション平尾です。
立冬・小雪を過ぎ、朝晩の冷え込みなど冬の気配を感じるようになりました。
乾燥する冬は無意識に身体の水分が失われやすい時期です。水分摂取を心がけて、脱水症状にもご注意ください。
今回は、リハビリスタッフが参加した研修会の伝達講習を行ったので、その様子をお届けします。
伝達講習では、国立研究開発法人産業技術総合研究所が開発したジェスチャインターフェイスを実際にお試しさせていただきました。 重度障害者支援 – 重度運動機能障害者のためのジェスチャインタフェースの研究開発 (gesture-interface.jp)
皆さんは『ジェスチャインターフェイス』という言葉をご存じでしょうか。
私達が普段何気なく行っている、携帯電話・パソコン・照明などの家電の操作ですが、運動機能障害が生じたことにより、それらの操作にも不自由に生活を送っている方々がいます。
これらの問題を解決する手段の一つとして、『ジェスチャインターフェイス』があります。
ジェスチャインターフェイスとは、人体の部位の動きを読み取って入力や操作を行う方式のことです。
例えば、ベッド上で寝たきりの方でも『指を曲げる』『首を傾げる』『まばたきをする』など身体の一部分を動かすことでパソコンの操作をする事も可能になります。
またこのソフトには、『ジェスチャミュージック』という機能があり、音楽に合わせて身体を動かすことで、利用者の身体の動きを学習してくれます。利用者が操作を覚えるのではなく、ソフトがその人の動きに適合してくれるのも大きな特徴です。
私自身、今回の伝達講習を受けて、このような便利なシステムが発展してきている事に驚きを感じました。従来のように、身体の動きに対応した専用の機器を購入したり、使用するたびに位置を細かく調整したり、といった大掛かりな準備を必要としない点も、導入のハードルが高くないためとても良いと思います。
私達のステーションが訪問をしている地域にも、様々な方が暮らしています。今回のようなシステムを、お身体の状態に関わらず生活の幅を広げる手段としてぜひ有効活用していきたいと感じました。
2022年12月1日 カテゴリー(あい訪問看護ステーション平尾): お知らせ。