フレイル予防できていますか?
稲城市、麻生区、多摩区周辺の訪問看護・リハビリを行うあい訪問看護ステーション平尾です。
立春が過ぎ、春の近づきも感じる一方で、稲城市にも久しぶりの積雪がありまだまだ寒い日が続きそうです。寒暖差が大きくなり始める時期なので、皆さまも体調にはお気をつけてください。
今回は『フレイル』について取り上げていきたいと思います。
『フレイル』とは厚生労働省研究班の報告書において『加齢とともに心身の活力(運動機能や認知機能等)が低下し、複数の慢性疾患の併存などの影響もあり、生活機能が障害され、心身の脆弱性が出現した状態であるが、一方で適切な介入・支援により、生活機能の維持向上が可能な状態像』とされており、健康な状態と日常生活でサポートが必要な介護状態の中間を意味します。
では、具体的にどのような状態の方をフレイルと判断するのでしょうか?
フレイルの代表的な診断法として、日本の医療機関では『日本版CHS基準(J-CHS基準)』が主に用いられています。以下の5項目のうち1~2項目に当てはまれば『プレフレイル(フレイル予備軍)』、3項目以上当てはまれば『フレイル』と診断されます。
①体重減少 6ヶ月で2㎏以上の意図しない体重減少があった
②筋力低下 握力が男性で28㎏未満、女性で18㎏未満
③疲労感 ここ2週間以内にわけもなく疲れたような感じがする
④歩行速度 通常歩行速度が毎秒1.0m未満
⑤身体活動 1週間の内で1度も軽い運動や体操、スポーツをしていない
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした『日本版CHS基準(J-CHS基準)』の他にも、日常生活動作や栄養面に関するチェックリストなどもある為、ご自身の生活を見直す手段としてぜひご活用いただければと思います。
当法人のあいセーフティネットでは4つのコアサービスの1つとして『介護予防・疾病予防・フレイル対策』に取り組んでいます。以下のリンク先に情報がまとめてありますので、ぜひご覧になって下さい。ご相談もお待ちしております。
介護予防・疾病予防・フレイル対策 https://kawakita.or.jp/aisafetynet/sub/prevention/
また2/24(金)には、平尾自治会館にて介護予防の測定会を実施します。InBodyという計測機器を使用し、データをもとに専門職がマンツーマンでアドバイスをいたします。こちらのイベントはご好評につき満員御礼となっており、受付は終了しておりますが、後日HPにて実施報告が上がると思いますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
2023年2月17日 カテゴリー(あい訪問看護ステーション平尾): ステーション平尾日記。