新年度に向けて
3月になり、まだまだ寒い日が続き、春の暖かさが待ち遠しいですね。
毎日桜の開花状況をテレビで確認する日々が続いています。
というのも、私事ではございますが、娘が今年小学校入学を迎えます。
先日、幼稚園の卒園式がありました。まだまだ小さいと思っていた子がプログラムに沿って自ら動き、堂々と修了証を授与する姿に感動し、とても誇らしかったです。
3年間無事に修了できたのも、あい訪問看護ステーションでの子育て支援の手厚さもあると思います。
突然の体調不良や、学級閉鎖であっても柔軟に対応いただき、お休みをいただくことができました。
私だけでなく、子育て真っ只中のスタッフがたくさんいますが、スタッフ皆様がお互い様という意識を持ち、全体でフォローして下さるので、仕事と子育ての両立ができ、親として、一職員として安心して働くことができています。
幼稚園の卒園式でお寺の和尚さんでもある園長先生からのお話がありました。
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昔、とあるお坊さんがいて、修行に山へ通っていました。
お昼にお弁当を食べようとしたときに、一匹のお腹を空かせた猿が近づいてきました。
お坊さんは可哀想に思い、お弁当を少し分けてあげました。
次の日もお昼のときに猿が近づいてきました。お坊さんはまた少しお弁当を分けてあげました。
そんな日々が何日も続いたある日、お坊さんはうっかりお弁当を忘れてしまいました。
しかし、また猿はやってきます。お弁当がないことを必死に説明しますが、猿は当然分かりません。
終いにはお坊さんも「無いって言っているだろう!」と怒って猿を追い払ってしまいました。
すると次の日から猿は来なくなってしまい、お坊さんはとても反省しました。
このことから、「やさしさ」というのはただ与え続けることではないということ。
「やさしさ」というのは自分の気持ちも伝えた上で与えるものであるということ。
自分にもやさしくできなければ、他人にも本当のやさしさというのは提供できない。
例えば小学校で、大事にしていた鉛筆を友達が貸してといったときに、ただ貸してあげるのではなく自分にとって「大事である」ということを伝えた上で貸してあげる。そうすれば相手にもこれは友達が「大事にしている」鉛筆として受け取られる。結果としてお互い気持ちよく貸し借りができる、と。
そういった相手にも「やさしく」、自分にも「やさしく」できる人になっていってください。
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簡略化していますが、上記の贈る言葉をいただきました。
とても成程と感じ、子供達だけでなく大人でも痛感する部分がありました。
年度初めというのは環境が大きく変わります。
あい訪問看護ステーションとしても今年度は医療介護どちらも報酬改定があり、対応に追われています。
そのような変化の中でも、「やさしさ」を忘れず、思いやりを持ったケアができるように日々過ごしていきたいですね。
2024年3月27日 カテゴリー(あい訪問看護ステーション): ステーション日記。