ヘルパーの実地研修から思うこと。

ヘルパーの実地研修から思うこと。

あい訪看でも、「ヘルパーの実地研修」の依頼があったらお受けしています。

何それ?と思う方も多いかもしれませんね。

生きていくのに日常的に欠かせない、痰の「吸引」と、胃への「注入(経管栄養)」は、医療行為ではありますが、条件を満たして研修を受ければ、ヘルパーでも実施して良いことになっています。

講義を受けた後、利用者様に実際に行ってもらうのですが、その手技を確認するのが、看護師による実地研修です。

 

★「吸引」は、鼻の穴や口などから細いチューブを入れて痰を取ってあげる行為です。

★「注入」は、食事を口からとることが難しい方に、胃につながった管を通して栄養を胃に直接入れてあげる行為です。

 

実地研修を担当する機会が多くなって感じたことを、今日はお話させていただこうと思います。

 

生活の多くの時間でヘルパーさんの支援が必要な方の場合、関わるヘルパーさんの人数も多くなっていきます。一部のケースですが、ヘルパーさんも結構入れ替わりがあるなあと感じています。

ということは、吸引や注入をヘルパーもやっているお宅では、新しい方が入られた都度、実地研修も必要になるんです。思っていたより、回数が多いなあという印象です。

実地研修は、一人1回では終わりません。看護師・ヘルパー・利用者様のスケジュールをその都度調整する必要もあります。何より、利用者様は“実験台”ではもちろんないのですが、毎回付き合っていただかなければなりません。なるべくつらい思いをしないで済むように、わかりやすい説明で、苦痛少ない手技をしてもらえるように心掛けています。

ちなみに、実地研修がOKとなっても、手続きや許可が下りるまでに時間がかかります。その間の負担はご家族にもかかってしまいます。

 

高齢化が進み、障害のある方も地域で生活するのが当たり前になっている現在、ヘルパーさんは本当に頼りになるなあと日々感じています。吸引・注入ができる方がもっともっと増えていただければいいなと思う反面、自分自身、日々の業務が増えなければいいなあと思う今日この頃です。

まだまだ暑い日が続きます。皆様もどうかご自愛を。

看護師  A・I

 


2024年8月13日  カテゴリー(あい訪問看護ステーション): ステーション日記

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