【看護師コラム】訪問看護のお仕事
訪問看護は病気や障がいを持った方が住み慣れた家で、その人らしい療養生活が送れるように支援するサービスです。
主治医の先生の「指示書」により看護師や理学療法士・作業療法士・言語聴覚士がその方が生活する場所へ訪問し、ケアを提供します。
訪問看護でできること
1.体温・脈拍・血圧などのチェックをし健康の管理や異常の早期発見
2.体調に合わせて、入浴・体拭き・洗髪(ベット上でも髪が洗えます)
3.介護や認知症など健康相談、運動機能訓練や拘縮予防などリハビリテーション
4.排便のコントロール(便秘時の薬の調整、浣腸・摘便)、内服管理(お薬カレンダーなどで内服を確認)
5.点滴、酸素、注入、傷の処置、人工肛門などの管理
6.終末期意思決定の相談、自宅でのお看取り
7.病院がお休みの休日や夜間でも
・発熱や腹痛などの対応について電話相談
・「転んで起き上がれない」などの緊急訪問
・コロナで入院できない間の体調管理
などもできます。
ご高齢の方のこんなお悩みにも対応できます!
「飲み物がむせる。」
物を飲み込むときに使う筋力が弱くなると、飲み込む機能(嚥下機能)や吐き出す機能も低下します。
→言語聴覚士や摂食・嚥下認定看護師がその方の飲みやすい形状や量、姿勢のアドバイスができます。
「転びやすい」
筋力、バランス能力、瞬発力、柔軟性が衰え、とっさの反射的防御動作が、すばやく力強く行えなくなります。
→理学療法士や作業療法士が歩き方のアドバイスや、ご自宅の段差や手すりの設置などのご相談を承ります。
「爪が切れない」
巻き爪や爪が厚くなって自分で切りにくくなることがあります。
→看護師が足湯をして爪を柔らかくしてからニッパーなどを使って爪切りができます。
執筆者プロフィール
岸野 美由紀(きしの・みゆき)
あい訪問看護ステーション所長
看護師・保健師
「訪問頻度は、月1回から週2回などさまざまです。ぜひ、ご相談ください。」
(あっぱれ2023年春号に掲載)
2023年4月14日 カテゴリー(あい訪問看護ステーション): 医療コラム。
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