【医療コラム】インフルエンザワクチン、肺炎球菌ワクチンを接種しましょう
あいクリニック中沢 医師の久米です。
インフルエンザワクチンって効果あるの?という疑問を持たれる方は少なくないと思います。確かに、ワクチンを打ったにもかかわらず、感染したという例が非常に多いのも事実です。麻疹(はしか)や風疹などは適切なワクチン接種によって極めて高い予防効果が得られますが、インフルエンザワクチンの有効率は約60%と、これらに比べて低くなります。しかし、より多くの人がワクチンを打つことによって、集団としての免疫量が高くなり、インフルエンザの流行が効果的に抑制できると考えられます。ご家族や職場の人、学校の人みんなで接種すると、より効果的ということになります。
インフルエンザと並んで高齢者に多い肺炎について、肺炎球菌ワクチンを接種すると予防できる可能性が高くなります。肺炎球菌ワクチンは「ニューモバックス」と「プレベナー」の2種類あり、前者では、より多くの種類の肺炎球菌をカバーし、後者は免疫効果が高いという特徴があります。ニューモバックスは公費助成があるため、まずはこれを利用することをおすすめします。
日本呼吸器学会のガイドラインでは、高齢者の肺炎予防に対して、インフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチンの併用接種が強く推奨されています。ですから、効果について半信半疑の方も、積極的な接種をおすすめします。
執筆者プロフィール
あいクリニック中沢 医師 久米 一誠(くめ・かずまさ)
■日本内科学会総合内科専門医
■日本老年医学会認定老年病専門医
■日本認知症学会認定認知症専門医・指導医
■認知症サポート医
2020年1月9日 カテゴリー(あいクリニック中沢): 医療コラム。
ブログカテゴリー
ブログ記事一覧
イベント・講座
- 2024.09.05
- 9/25(水)院長が認知症カフェに登壇
医療コラム
- 2024.08.15
- 【ドクターコラム】ラジオと共にある暮らし
お知らせ
- 2024.05.13
- 外来担当表が更新となりました。