【職員インタビュー】介護福祉士@あい看護小規模多機能施設おきな

パートの主婦から介護福祉士へ転身

主婦として3人の子育てをしながらパートの仕事をしていました。たまたま見かけた職業訓練校のチラシで、介護の仕事もいいかなと思ったんです。多摩ニュータウンで暮らしていて、まわりには高齢者の知り合いもたくさん。デイケアのお迎えを楽しそうに待つご近所さんの姿を日常的に見ていました。「そこって楽しいんですか?」と聞くと「楽しいのよ」と笑顔で答え、早い時間から団地の前で待っている。自分が抱いているイメージとは違う時代になったのかもしれないと気になっていたんです。

縟瘡(床ずれ)ができないように除圧を学んだり、たん吸引の研修を受講するなど、専門職としてステップアップしている実感がある

そして職業訓練校に半年間通い、実務者研修を終えて2014年に当財団に入職しました。就職先を探す際に学校の先生に勧められ、あいセーフティネットの説明会に参加したんです。その時に天本病院とあい介護老人保健施設を見学して驚きました。パットひとつを例にあげても利用者さん一人ひとりに合わせたケアを実践していて、看護師やリハビリのスタッフなど、いろんな職種がチームで動いている。以前に祖父母の介護を経験したのですが、その時見た老人施設とは全然違っていた。介護の仕事に対する意識が完全に変わり、ここで働きたいと思いました。まずは非常勤として入職し、グループホームや小規模多機能施設にて3年間の実務経験を積み、2017年に介護福祉士の資格を取得。常勤職員になりました。

この仕事がこんなに楽しいなんて

現在は、2017年にオープンしたあい小規模多機能施設おきな(※2023年10月より、あい看護小規模多機能施設おきなに転換)に立ち上げから関わり働いています。小規模多機能型居宅介護では、「通い」「訪問」「泊まり」の3つのサービスを提供できるので利用者さんに合わせて柔軟に対応できます。利用者さんが施設に来るのが嫌な時には私たちが自宅へ出向き、ごはんを作って帰ったり。こちらの都合で無理強いすることなく寄り添うことができる。そういうのがすごくいいなって思います。

利用者さんと一緒に育てた野菜の収穫。今日のお味噌汁の具にしましょうか

また私たちの施設ではお看取りもしているので、その方の人生に最期までお付き合いすることができます。自己満足になってしまうかもしれませんが、ケアを提供する者としての達成感がありますね。親しくしていた利用者さんが旅立だれた際に、エンゼルケア(お体をきれいにし、死化粧を施すこと)を担当させていただいたことは特に心に残っています。施設内には看護師の先輩もいるので終末期や医療的ケアについても色々と教えていただいています。医療法人ならではの研修も充実しているし、訪問診療や訪問看護との連携もしっかりしているので、安心して仕事ができる環境ですね。介護の仕事は大変だと知人から聞かされていたのですが、実際にやってみて、こんなに楽しいなんて思わなかった。あれ?って感じ(笑)。サポート体制もあり、先輩や同僚にはすごく恵まれています。休日も買い物のついでについ顔を出してしまったり、娘が習い事の帰りに来て利用者さんと一緒にお絵かきをしたり。

家事や子育てをしてきた自分の人生経験も活かせるし、専門的な知識も身に付けていける。これからもここで介護福祉士として経験を積んでいきたいです。もっと利用者さんの生活を豊かにできるように、今後はケアマネの勉強もしていきたいですね。

(2018年7月取材)※所属事業所・役職名などは取材当時のものです。