【職員インタビュー】介護福祉士@あい介護老人保健施設

2019年1月29日

病室で見た祖父の顔がきっかけ

あい介護老人保健施設で介護福祉士をしている嶋田です。

高校2年生の夏にじいちゃんが亡くなったんです。離れて暮らしていたので年に数回しか会わなかったのですが、病院にお見舞いに行った時、帰り際にすごくさみしそうな顔をしていて。それが心の片隅にずっと残っていました。3年生になって進路を考えた時に福祉の仕事を知り、やろうかなと思ったのは、その時のじいちゃんの顔が忘れられなかったからかもしれません。

その後福祉の専門学校に進学し、介護福祉士の資格を取得。新卒で「あい介護老人保健施設」に就職しました。両親には長く続かないんじゃないかと心配されましたが、今日まで15年間続けてきました。

長く続けられている理由

正直、最初は家から近いという理由だけで、あい介護老人保健施設を選びました(笑)。介護の仕事は夜勤もあるし、家から遠いと通うのが大変かなと思って。でもここまで楽しく続けてこられたのは、やはり人間関係に恵まれたからだと思います。

この15年間で、同じ施設内でさまざまなユニットを経験しましたが、最初に指導をしてくださったプリセプターの先輩や上司がすごく行動的で、引っ張ってくれる人たちでした。新しいことを始めるにしても、臆せずまずはやってみるという感じ。そういう先輩の背中を見てこの仕事の面白さを学んだような気がします。

今は係長をしていますが、もちろん最初の頃は失敗もありました。実習生への指導を担当した際、緊張してオムツのカバーを上下逆にあててしまったり。これは小さなミスですが、大きなミスはもちろん、ちょっとしたことでも自分からチームに報告し情報共有することで、再発防止に努めています。

介護は、人との関わり合いからできている

この仕事に向いている人?そうですね、いろんな方がいらっしゃると思いますが、やはり人との関わり合いを大切にできる人ではないでしょうか。笑顔でコミュニケーションがとれる人。こちらから発信して能動的に関われる人がいい。

私も最初の頃は、勤務時間が終わった後、利用者さんのところへ立ち寄って、よくおしゃべりをしていました。新人だと、勤務時間はどうしても作業に追われてしまって、ゆっくりお話しできなかったんですね。特にフォローをしようと意識をしていたわけではありませんが、どこかで、利用者さんときちんと向き合いたいという気持ちがあったのかもしれません。

今でも、出勤した時や帰る時に、利用者さんが私の名前を呼びあいさつを交わしてくれるだけで、とても嬉しいんですよね。そんな小さなやり取りの積み重ねが、やりがいにつながっていると思います。

また、介護老人保健施設には、リハビリしてご自宅に帰っていただくという目的があります。特にあい介護老人保健施設は「在宅強化型老健」です。利用者さんに積極的に関わって、できる能力をリハビリで引き出すという役割が求められます。こちらから行動して働きかけないと、利用者さんも変われません。やってみないと、やれないことも分からないし、気づけませんから。

暗くて大変な仕事?

当施設では、さまざまな実習生を受け入れています。介護福祉士を目指す熱心な学生さんだけではなく、教職免許取得のために必要だから、と渋々来る学生さんもいます(笑)。そんな時、初日に高齢者施設に抱いているイメージを聞くんですが、「暗い」「どんよりしている」など、ほとんどの方がマイナスの言葉を口にするんです。それが実習の最終日になると「元気な人がいっぱいで驚いた」「ご高齢の方も、やりたいことをやって楽しんでいることが分かった」などポジティブな受け止め方に変わっていることが多いんです。

こちらも、実習を通して少しでも良い気づきを持って帰ってほしいと願っているので、「利用者の方と関われて楽しかった」と感想をもらえると嬉しいですね。もちろん、この仕事は大変なこともたくさんありますが、まずは先入観を持たずに、自分の目で見て感じてもらえたらなと思っています。

これから

プライべートでは、同期と結婚し、2歳と5歳の2児の父です。休日は家族で過ごし、日々子どもたちの成長を感じています。これまで楽しく仕事を続けてきて、色々な経験を積ませていただいて、気が付いたらステップアップしていたという感じです。これからは他の施設の方々とも関わりを持ちながら視野を広げ、成長していきたいと思います。

(2019年3月更新)