【職員インタビュー】言語聴覚士@天本病院

生活に直結したリハビリテーションを学ぶ

天本病院の回復期リハビリテーション病棟で、言語聴覚士をしている菅沼です。

こちらに入職して6年が経ちました。

以前は回復期のリハビリ専門病院に3年ほど勤めていましたが、退院後の患者さんの暮らしが見えないことが気になっていたんです。病院では私たちがいるから上手に食べられても、家では大丈夫だろうか。病院では機能を回復させることを目的にリハビリをやっているけれど、本当に日常生活の中で役立っているだろうか・・・。

そんなときに、在宅療養支援病院としての天本病院に出会いました。ここでは、同じあいセーフティネットグループの中に、老健訪問リハデイケアなどの在宅部門が充実していて、事業所間での情報共有が活発です。月に1回、事業所を超えて全リハ職種が集まる勉強会が開かれていて、そこで自分が担当していた患者さんの退院後の様子を、リハの仲間から直接聞くことができるんです。「家でもちゃんと食べれたよ」とか。また実際に、訪問リハビリに同行してご自宅へ伺う機会もあったり。気になっていた患者さんのその後の暮らしを自分の目で確認することで、文面以上のことを理解できる。退院をみすえて回復期病棟でどうリハビリを進めていくべきなのかも学べますし、自分の視野が広がったと思います。そこがすごく魅力的ですね。

入院患者さんは70代から90代の方がほとんど。嚥下障害の方の食事形態はSTが医師に確認しながら決定しています。栄養状態については管理栄養士に相談できるので安心ですね。

リハビリのためのリハビリにならないように

病院にいると、どうしても安全に、事故が起きないように、という視点を優先にしがちです。リハビリのためのリハビリになっていないか。でも、最終目標はやっぱり「生活」なんですよね。患者さんと一緒に退院後の生活のイメージを共有しながらやらないと、本当のリハビリにはなりません。家に帰って孫と話せた、大好きなラーメンが食べられた、そんな患者さんの喜びをSTとして大切にしていきたい。私は病院での勤務経験しかありませんが、生活が原点ということを忘れずにいられるのは、在宅についても学べる環境があるからだと思っています。

「そうそう、その調子で。上手に話せてますよ」 失語症の方との一対一のリハビリでは、話しやすい雰囲気づくりを大切にしています

人間関係や働きやすさも魅力

私は中途採用で入りましたが、ここはみんな優しくて、話しやすいなと思います。リハ職だけでなく、看護師や介護職、ソーシャルワーカーなど職種を超えてコミュニケーションがとりやすい。患者さんの在宅復帰のために、みんなが同じ方向を向いて協力する風土がありますね。回復期リハビリテーション病棟では365日リハビリを提供するため、リハ職が手厚く配置されていますが、わたしたちが患者さんに関わっているのは日中の時間だけ。夜間や早朝の様子を知っている看護師や介護職の仲間から情報がもらえるのはありがたいです。

また、お互いがサポートしあう人間関係ができているので、休暇も取りやすいです。私は主任としてシフト調整をする立場ですが、みんながきちんと休んで、また仕事をがんばれるような環境づくりが大切だと思っています。私も先日、1週間休暇をとってハワイでリフレッシュしてきました。後輩たちが「どんどん休んでください」って言ってくれるので助かります(笑)。

今後のキャリアプランとしては、在宅部門のリハも学んでいければと思っています。STが専門とするコミュニケーションや食べることの領域は日々の楽しみに直結しているので、より生活に密着した場でのリハビリを深めていきたいです。

(2019年6月取材)