【職員インタビュー】介護福祉士@あいグループホームどんぐり

自分が受けたいケア、親に受けてもらいたいケアを

あいグループホームどんぐりで、介護福祉士をしている上林です。

20代前半の頃。身内が入院し、近所に住んでいた私が世話をすることになりました。わがままな人だったので、病棟のナースがシャンプーをしても気に入らなくて。ところが私がやってあげると、「上手ね」と、とても喜んでくれたのです。その時に「あれ、こういう仕事が向いているのかな」と初めて意識しました。

それはちょうど介護保険制度が導入された頃のことでした。巷では「これからは介護の時代だ」と騒がれていて、特に資格もなく仕事を転々としていた自分にとって、これは一生の仕事にできるチャンスかもと思ったんです。まずはヘルパー2級の資格を取得し、「あい介護老人保健施設」に未経験で入職。その後、上司の勧めもあって介護福祉士を取得しました。勉強は苦手でしたが、仕事のすきま時間を工面して合格できました。

ありがとうの言葉が原動力

今日まで約15年近く、「あいセーフティネット」で介護の仕事を続けてきました。利用者さんのお看取りなど、悲しいこともいっぱいあります。でも楽しいことの方が多いんです。自分が考えたケアプランが役に立ったとき、利用者さんと心が通じ合ったとき、「ありがとう」という言葉がダイレクトに返ってくる。喜ばれる。他の仕事では得られなかった充実感がありますね。

今でも迷うことはあるし、これまでやってきたことが絶対正しかったという確証もないんです。100人いれば、100通りのケアがある。ご本人やご家族からの「ありがとう」の言葉を原動力に、日々勉強させていただいています。

家庭的だけどスペシャリストとして

グループホームでは、9人の利用者さんに対して介護職が3人配置されているので、利用者さんに寄り添ったきめ細やかなサポートができます。利用者さんの声をそのまま活かしたケアプランも特徴です。「運動、そうね、大切だね」「何かできること、やろうか」。その一言から、ご本人やご家族の想いをくみ取り、アセスメントをしてプランに落とし込んでいます。具体的な内容は、利用者さんのことを一番よく理解している居室担当者が考えます。どんぐりのケアプランが第三者評価でも高い評価をいただいているのは、そういった利用者本位の基本に忠実だからかもしれませんね。

暮らしの場としての家庭的な雰囲気を大切にしているので、グループホームは「家」と捉える人もいます。でも私は「限りなく家に近い施設」だと思っています。なぜなら、そこには家族ではなく介護のスペシャリストがいるから。家族が気付けないことに気付き、できないことをやる。それがわたしたちプロの仕事だと思っています。

未経験でも飛び込んでみてほしい

介護職は、その人が持っている人生経験を活かせるのも面白いところです。

主婦の方は利用者さんと料理の話で盛り上がったり、手芸が得意な方はレクリエーションの時間に一緒に楽しんだり。前職が魚屋だったスタッフは、ブリの解体ショーをやって大喜びされました。自分の個性を活かして、どんどん仕事を面白くできる職場ではないでしょうか。教えるつもりが教えられることも多いですね(笑)。人に対するやさしさやコミュニケーション能力など、総合的な人間力が磨かれるのも魅力だと思います。

『あいグループホームどんぐり』は、聖ヶ丘の団地の真ん中にあり、図書館や商店街もすぐそばで、人の暮らしの気配が感じられる施設です。より地域に開かれた場を目指し、数年前からさまざまなイベントを企画していますが、もっともっと、できることがあるんじゃないかという気がしています。

施設に「入る」って言いますよね。どうしても地域と切り離されている印象がある。目指すイメージは「縁側」なんです。縁側で日向ぼっこをしていたら、地域のなじみの方が立ち寄って一緒にお茶を飲んでいく。そして向かいの団地の人にも「あそこ、行ってみたいね」と言われるような。

自分が受けたいケア。自分の親に受けてもらいたいケア。自分がよぼよぼになっても、認知症になっても、笑いながら暮らしていける。

そんな世界を目指して、これからもみんなと一緒にやっていきたいです。

(2019年3月更新)