帯状疱疹について

帯状疱疹について

天本病院 薬剤師です。

帯状疱疹とは、身体の中に潜んでいた水痘(すいとう)ウィルスによって起こります。水ぼうそうにかかったことのある人なら誰でも発症する可能性があります。初めて水痘ウィルスに感染した時には水ぼうそうとして発症します。

治ったあともウィルスは神経節に潜んでいます。加齢やストレス、過労などが原因となりウィルスに対する免疫力が低下すると帯状疱疹となり発症します。症状は身体の左右どちらか一方にピリピリとした痛みが出て、続いて赤い斑点と水ぶくれが帯状に現れます。通常これらの皮膚症状が治ると痛みも消えますが、約2割の方にピリピリとした痛みが持続することがあり、これを帯状疱疹後神経痛といいます。帯状疱疹は80歳までに3人に1人がかかるといわれています。高齢なほど帯状疱疹後神経痛が残る可能性も高くなります。

現在は50歳以上の方にはワクチンの接種が認められています。予防接種のため自費となりますが、心配な方は一度医師にご相談ください。

一言メッセージ

帯状疱疹の治療には、抗ウイルス剤の飲み薬が使われます。早期投与でウイルスの増殖をおさえることができます。

あっぱれ 2020年新春号掲載

 


2020年1月9日 カテゴリー(天本病院): 医療コラム

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