暑熱順化Part2
当ブログの「暑熱順化」(2018.6)について、先日フジテレビ「特ダネ」で特集を組むために問い合わせを受けました。昨年もこの時期、NHKから問い合わせがありました。健康予防に関心が高まり、とても嬉しいです。
暑熱順化とは、汗を上手にかき暑さに徐々に慣れることで、熱中症を予防する方法です。
猛暑前に取り組み、夏を乗り越えでいただければと思います。
次の熱中症になりやすい人は、特に注意が必要です
①心臓や腎臓の機能が低下しがちな高齢者、体温調節が難しい子どもや障害児者
②マスクの着用、自粛生活で運動量が低下している人、下痢をしている、二日酔いの人
③皮下脂肪が多く体内の熱が外に逃れにくい肥満の人
④持病に糖尿病(体が高い血糖を薄めようと多量の水分を必要とし、それを排出し脱水になりやすい)、高血圧症・心疾患(体に水分がたまり心臓の負担を軽減するため、利尿剤を内服していることが多く、脱水になりやすい。塩分制限を受けているため, 定期的な塩分摂取が難しい )、 慢性腎不全 (水分塩分のコントロール不全により水分塩分不足になりやすい、利尿剤を服用していることが多く、脱水になりやすい) 皮膚疾患(汗をかきにくい)がある人
⑤パーキンソン病やてんかんの薬、頻尿や過活動膀胱の薬、抗うつ薬、抗不安薬の中には、汗をかきにくくさせたり体温調節しにくくするものがあります。血管を広げる薬は軽度の脱水でも一過性の脳虚血(立ちくらみ等)を起こしやすくなります。
汗をかかない程度の「やや暑い環境で」、脈拍が普段より2割アップする「ややきつい」有酸素運動を1日15〜30分することで汗をかく。これを1〜4週間が目安です。
入浴や自転車に乗る、みんなの体操なども良いです。
年齢や体質により内容は異なります。無理のない範囲でお試しください。
ご高齢の方には当法人のフレイル予防体操をご参考にご覧ください
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あい訪問看護ステーション 岸野
2020年6月30日 カテゴリー(あい訪問看護ステーション): 医療コラム。