在宅医療番組を見て

在宅医療番組を見て

年の瀬になり、多摩市の街路樹も冬らしくなってきました。

あい訪問看護ステーションに看護職として勤務、3年目のSです。

最近、在宅医療に関する番組を2本見ました。その中で、感じたことをお伝えします。

1つ目はある訪問看護ステーションのドキュメンタリー番組。

高齢の方、障害のある方、小児のお子さんとお母さんと訪問看護師の日常の様子が描かれていました。訪問看護ステーションによっては、24時間電話連絡のとれる体制をとっています。

介護保険では緊急時訪問看護、医療保険では24時間対応体制といいます。当番看護師が夜間も自宅に電話を持ち帰り、待機し電話対応、必要時は医師に連絡をとり、ご自宅に訪問することもあります。

当番看護師には、一日の訪問が終了後、利用者様の体調変化や、急変の予測など、緊急時に対応できるよう情報共有をスタッフ間で行います。

番組でも新入職の職員が緊張しながら、当番の準備をしているシーンがあり、今でも私は同じように緊張しているなと共感しながら観ていました。

 

2つ目は在宅でお看取り期の医療に取り組む、病院に勤める医師とその周囲のスタッフを記録した映画でした。

平日の午前中、小さな映画館が6-7割埋まるほどの方が鑑賞されていました。

お看取り期(終末期)医療の物語なので、やはり、人の死が伴います。重くとも、丁寧に寄り添った最後には、ふと、涙と笑顔が共存している場面がありました。自分が経験してきたご利用者様とご家族様を思い出しました。

 

2本のドキュメンタリーをみて感じたことは、訪問看護の一員としては、いつもの日常の風景であっても、訪問医療、訪問看護を利用したことのない方には、(当たり前ですが)知らないこと、新鮮なことなのだと再認識しました。

 

多摩市、その近郊の方には、在宅医療の基盤があります。訪問看護ステーションでは、近隣病院と連携し、相互に見学実習を行うこともあります。私も先日、東京都在宅医療相互研修事業「訪問看護師の病院内研修」で多摩南部地域病院の一日研修に参加しました。病院と在宅が連携を深めることが、利用者様、患者様のメリットになると実感した研修でした。

ご高齢でも、病気、障害があってもご自宅での生活を支えられるよう、努力していきます。

 


2019年12月30日  カテゴリー(あい訪問看護ステーション): ステーション日記

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