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消化器・一般外科消化器・一般外科について

外科の診療内容

消化器・一般外科では、消化器疾患や乳腺疾患、そけいヘルニアなど、手術が必要な疾患に対する治療を行っています。治療方針の決定にあたっては、最新の知見に基づき、患者さんの意思を尊重しつつ、なるべく侵襲の少ない最善の治療法を選択します。もちろん、可能であれば手術をしない保存的治療を選択する場合も多くあります。また、救急医療にも力を入れており、命に関わる救急疾患に対し、24時間体制で緊急救命手術を行える体制を整えています。

当院では地域に根ざした医療を行っております。したがって、ご高齢の患者さんが多いことも当科の特徴の一つです。高齢になると、いくつもの病気を同時に抱えていることも多いのですが、当院は総合病院ですので多くの疾患の専門医師が揃っており、チーム体制で治療に当たらせていただいています。高齢だからといって諦めない、合併症があるからといって諦めない、進行した癌(がん)だからといって諦めない、常に全力で最善を尽くす治療を実践しています。他院で治療が難しいと言われた場合などにも諦めずぜひご相談ください。

対象疾患

外科の扱う臓器は主に消化器(食道・胃・十二指腸・小腸・虫垂・大腸・直腸・肛門・肝臓・膵臓・胆嚢・胆管)です。悪性腫瘍(後述)・良性腫瘍および虫垂炎、胆嚢炎、消化管穿孔、腹膜炎などの炎症性疾患が主な治療対象となります。その他、そけいヘルニア、腹壁瘢痕ヘルニア、乳腺疾患などの腹壁または体表疾患を治療対象としています。また、腹部外傷、一般外傷、異物などの治療も行っています。

手術件数

2013年の手術件数は、総数794例(全身麻酔643例、腰椎・局所麻酔151例)でした。

臓器別内訳は、大腸肛門106例(うち結腸癌70例、直腸癌30例、うち腹腔鏡47例)、胃・十二指腸66例(うち胃癌50例、うち腹腔鏡11例)、胆のう・胆管・膵臓95例(うち膵頭十二指腸切除5例、膵体尾部切除3例)、肝臓12例、乳腺37例、そけいヘルニア128例(うち腹腔鏡30例)などとなっています。

専門外来

直腸肛門外来
ヘルニア外来(そけいヘルニア)
ストーマ外来(人工肛門)
セカンドオピニオン外来

癌(がん)の治療

高齢化社会を迎えて悪性腫瘍(がん)の患者さんが増え、手術対象疾患の多くが癌となってきています。当科では、食道癌、胃癌、膵癌、胆嚢/胆管癌、大腸癌(結腸癌、直腸癌)、乳癌など、様々な臓器の癌の治療を行っておりますが、特に大腸癌に関しては治療件数も多く、東京都がん診療連携協力病院に認定されています。

治療方針の決定にあたっては、各種癌の治療ガイドラインに則り、個々の患者さんへの説明と同意(インフォームドコンセント)に基づき、最適な治療方針を選択します。手術においては、高齢であっても可能な限り根治を目指す積極的な治療を行います。また、患者さんに負担の少ない低侵襲治療として、腹腔鏡手術(後述)を積極的に取り入れています。現在では、早期胃癌の半数以上、大腸癌予定手術の大部分を腹腔鏡下に安全に施行しています。

手術だけでは治せない場合や、術後に転移再発してしまった場合には、可能であれば切除により根治を目指しますし、抗癌剤治療も行っております。また、進行癌を手術の前に抗癌剤でいったん小さくしてから手術する目的で、術前化学療法も行っています。抗癌剤治療は入院もしくは外来通院により行うことが可能で、外来に専用の化学療法室を整備しております。がん看護専門看護師も勤務しており、きめ細やかな副作用対策を行うなど、治療を全面的にサポートします。数多くの癌患者さんが、日常生活の質(QOL)を保ち、仕事などを続けつつ、充実した日常生活を送りながら治療を続けておられます。

いわゆる「癌難民」が問題となっている昨今ではありますが、当科での癌の治療中や治療後に、何らかの原因で治療が必要となった場合には、必ず責任を持って治療に当たらせていただいております。「やはり地元で救急医療にも力を入れている病院で治療を受けられるといざというときにも安心ね」との言葉を多くの患者さんやご家族からいただいております。また、病状が進行してしまった場合には、終末期医療・緩和医療にも力を入れておりますし、他病院との連携にも取り組んでいます。

緊急手術

当科では、救急医療にも力を入れており、命に関わる救急疾患に対し、24時間体制で緊急救命手術を行える体制を整えています。杉並区のみならず、近隣地域からの緊急手術などの必要な救急患者さんを広く受け入れています。たとえば、急性虫垂炎の年間手術件数は126件(2013年度)で東京都の病院の中で第2位(厚労省集計のDPC病院実績)を誇っており、救急医療にはかなり貢献できていると自負しています。そのような環境の中で、若い外科医師達は経験を積み、ベテランもさらに研鑽し、臨床面での実力を伸ばしております。ぜひ安心して我々にお任せください。

腹腔鏡手術

当科では、患者さんに負担の少ない低侵襲治療として、腹腔鏡手術を積極的に取り入れています。

腹腔鏡にて可能な手術は、胃切除(胃部分切除、幽門側胃切除、胃全摘)、小腸切除、大腸切除(結腸切除、直腸切除)、虫垂切除、十二指腸潰瘍穿孔閉鎖、胆嚢摘出、肝部分切除、そけいヘルニア、腹壁ヘルニア、腸閉塞、人工肛門造設、直腸脱根治手術などです。がんの治療においては、開腹手術と同等以上のリンパ節郭清を伴う精緻な手術を行っています。なお、保険適応となっていない腹腔鏡手術は行っておりません。

部長からのメッセージ

外科主任部長 梅谷 直亨

「他所では手術できないと断られたけれども、河北総合病院の外科でなら受けてもらえる」このような言葉に力づけられながら、これからも最善の治療を提供してゆきます。ぜひ安心して我々に治療をお任せください。