HOME > 診療科/部門 > リウマチ・関節・膠原病センター > リウマチ・関節・膠原病センターについて

リウマチ・関節・膠原病センターリウマチ・関節・膠原病センターについて

専門医による初診外来の設置

2010年にリウマチ・関節センター設立、その後2011年にリウマチ・関節・膠原病センターと名称を変え、杉並区および近隣地区を中心とした地域の患者さんのリウマチ性疾患・関節疾患だけではなく膠原病疾患全般にも幅広く対応してきました。2015年4月現在、当院における関節リウマチでの通院患者さんは1000人を超え、杉並区の代表的な施設となっております。
「朝、関節のこわばりが15分以上続く」、「3箇所以上の関節がはれている」、「健康診断でリウマチ反応が陽性と言われた」といった経験がある方は関節リウマチの疑いがあります。当センターでは専門医が診察にあたっております。お気軽に受診ください。
また「発熱が続く」、「筋肉痛がある」、「寒いところにいくと手指が白くなる」といったようなことがあったり、かかりつけ医や検診などで膠原病の疑いがある、といわれた方も随時診察を受け付けております。

河北サテライトクリニック(JR阿佐ヶ谷駅より徒歩3分)へのアクセスはこちら

リウマチ・関節・膠原病センターを受診するには?

【紹介状をお持ちでない方】
河北サテライトクリニックでは、専門医による初診外来を設けております。直接窓口までお越しください。紹介状が無くても、受診いただけます。
ただし混雑時は予約をとらせていただき、後日の受診となる場合もございます。あらかじめ、ご了承ください。

【紹介状をお持ちの方】
紹介状をお持ちの方は、河北サテライトクリニックではなく、河北総合病院(本院)にある内科紹介外来の受診となります。ご予約をとらせていただきますので、下記までお電話ください。
03-3339-2152 (河北総合病院 地域連携課)

外来受診担当医師

受付時間、曜日別担当医師等についてはこちらをご参照ください。

診断の柱として関節超音波を使用

関節超音波

関節超音波機器

当センターの診断の特徴は関節超音波です。当センターには日本リウマチ学会登録ソノグラファーとして認定を受けた1人の医師と5人の検査技師が関節超音波検査を行っております。検査は2009年から行っており、毎月100例以上の検査件数を誇ります。

(1)現在の関節の痛みが関節炎によるものなのか、関節リウマチの可能性があるのか?
(2)現在の治療が適切なものか、または弱くあるいは強化するべきなのか?
(3)関節破壊が進行する可能性があるのか?
(4)生物学的製剤の減量・中止が可能か?

などの幅広い用途に日々用いられております。
対象となる方は関節リウマチやその他の膠原病疾患を有する患者さんのみならず、関節痛を訴える方すべてです。検査時間は一回あたり30分から45分程度となります。

 

MRI

当院ではMRIでの関節炎診断も行っております。超音波では検出できないような病変も見つけることができるのが特徴です。必要な場合には積極的に実施いたします。

当センターにおけるリウマチ・膠原病診療の実績

リウマチ・関節・膠原病センターが開設されて以来、リウマチ性疾患がある方の定期受診患者数は増え続けております。2015年3月31日の時点で、当センターへ定期受診をしている関節リウマチの患者さんは1,086人となっております。関節リウマチの一番代表的なお薬 (anchor drugと言われております)であるメソトレキサートの使用者は全ての患者さんの66%、特効薬である生物学的製剤(抗TNF阻害剤や抗IL-6受容体阻害剤、T細胞選択的共刺激調整薬、JAK3阻害剤などの分子標的薬のことを言います)を23%の関節リウマチ患者さんが使用者しております。そしてこれらの治療により関節リウマチの治療効果をDAS28-ESR(*1)で評価した疾患活動性では寛解から低疾患活動レベルにまで抑えられている患者さんは通院患者さんの64%となっております。また関節リウマチによる日常生活に対する影響の強さを評価するHAQ機能指標(*2)では74%が寛解に到達しております。
(*1) DAS28-ESR
全身28関節の圧痛・腫脹関節数と、患者さん自身の判断による疾患活動度評価および血液検査による血沈値(ESR)を統合して算出する、疾患活動性スコア。
(*2) HAQ機能指標
関節リウマチが日常生活の種々の機能に与える影響について、患者さんに答えていただいたアンケート結果より算出する評価方法。

 

また当院での患者数は下の表のようになっております。

 

点滴治療室での外来治療

関節リウマチや膠原病疾患の治療に用いる生物学的製剤や免疫抑制剤の投与を専用の点滴治療室にて行っております。点滴治療室には経験豊富な看護師が常在し、円滑に治療が行われるよう十分注意しておりますので、長時間の点滴も安心して受けることができます。

 

センターの長所を生かした、リウマチ内科と整形外科との円滑な連携

総合病院の利点を生かした、他の専門科との密接な協力

関節リウマチは内科的な治療だけでは完結しないこともあります。関節変形が強く、日常生活に影響がある場合には、リウマチ整形外科により滑膜切除術や関節形成術、人工関節置換などを行うこともあります。足指変形に伴い足裏に胼胝(べんち)ができた場合についても外来にて足の処置が可能です。また関節痛で整形外科を受診した患者さんについても内科の診察が必要と判断すれば速やかな紹介が可能です。
また膠原病は全身の諸臓器に症状が出る疾患群です。尿検査異常、血液異常、肺病変、皮膚病変などについて腎臓内科、血液内科、呼吸内科、皮膚科などと連携をとりながら診断、治療を行っております。

河北総合病院 リウマチ・関節・膠原病センター スタッフ
 
河北総合病院 リウマチ・関節・膠原病センター 受診の流れ
 

関節リウマチ、変形性関節症等の関節疾患に個々の病態に応じた手術を実践

人工関節手術

関節リウマチによる膝の痛みについては、変形が軽度なら数日の入院で膝関節鏡視下滑膜切除術を行い、高度な変形には人工膝関節全置換術を行っており、入院期間はリハビリテーションも含めて2~3週間程度です。
中高年の膝の痛みの最も多い原因である変形性膝関節症に、重症度に応じて関節鏡視下手術、高位脛骨骨切り術、人工膝関節置換術(部分置換または全置換)を行っています。
関節リウマチだけでなく変形性股関節症、大腿骨頭壊死等による股関節機能障害に対しても、前方筋間アプローチによる小皮切・低侵襲な人工股関節置換術を行っており、入院期間は2週間程度です。
リウマチによる手の変形に対する機能再建手術、外反母趾、リウマチによる足趾・足部の変形矯正手術、肩・肘・足関節の低侵襲な鏡視下手術や人工関節置換術など四肢関節に関する病態には全て対応しております。

リウマチ患者さんへのリハビリ

関節リウマチのリハビリテーションは、疼痛や変形の原因となる炎症の程度(活動性)にあわせて行います。活動度が高いうちは痛みが増強したり変形が進行しないようにリハビリを行います。また自助具や福祉用具などがありますので、それらを使用して関節への負担を減らすことも可能です。活動性が落ち着いてきたら、関節の動きや筋力を改善するリハビリを行います。
リハビリを希望される方は積極的に外来担当医にお伝えください。